21世紀国際史 学術叢書 (2) オットー・フォン・ギールケの政治思想 第二帝政期ドイツ政治思想史研究序説

• 略語表
• 序
  • 1 本書の目的
  • 2 本書の構成
  • 補論 団体の種類について
• 第1部 ギールケ国家論の発展過程
  • 第1章 前期ギールケの国家論
    • 1 ギールケの研究視角と時代区分
    • 2 国家概念の歴史
    • 3 小括
  • 第2章 中期ギールケの国家論
    • 1 中世まで
    • 2 近代
    • 3 もう1つの近代
    • 4 現代
• (1)中世における国家と法の関係
• (2)近代における国家と法の関係
• (3)現代における国家と法の関係
  • 5 小括
  • 第3章 ギールケ国家論の完成
    • 1 ギールケの二段階契約説理解
    • 2 ギールケの代表制論
    • 3 ギールケの政治共同体像
    • 4 小括
• 第2部 ギールケ=ラーバント論争とギールケ国家論の実像
  • 第1章 パウル・ラーバントの連邦国家論
    • 1 ドイツ帝国の成立史について
      • (1)北ドイツ連邦の成立
      • (2)ドイツ帝国の成立
    • 2 ドイツ帝国の法的本質について
      • (1)法および権利主体としての帝国
      • (2)連邦国家概念
    • 3 帝国と個別国家の関係について
      • (1)帝国権力の主体
      • (2)帝国に対する個別国家の従属関係
      • (3)個別諸国家の権利
    • 4 小括
  • 第2章 ギールケのラーバント批判
    • 1 国家人格概念について
    • 2 全体と部分の関係について
    • 3 ギールケの連邦国家理論
    • 4 法の内容と形式の関係について
    • 5 小括
  • 第3章 ラーバントの応答とギールケ連邦国家論の実効性
    • 1 ドイツ帝国成立史をめぐる応答
    • 2 帝国の法的本質をめぐる応答
      • (1)『ドイツ国法学』 第2版第7節
      • (2)『ドイツ国法学』 第2版第8節
    • 3 小括
• 結び
• 付録1 ギールケの私法学―団体人格概念を中心として
• 付録2 ラーバント 『ドイツ国法学』 目次一覧
• 引用文献一覧
• あとがき
• 独語要旨
• 索引

遠藤 泰弘 (えんどう・やすひろ)

[著者略歴]

• 1976年 神戸市に生まれる
• 1999年 北海道大学法学部卒業
• 2004年 北海道大学大学院法学研究科法学政治学専攻博士後期課程単位取得退学
• 現在 北海道大学大学院法学研究科助教 (西洋政治思想史専攻)、博士 (法学)

[論文]

• 「『連邦国家』 概念再考―カール・シュミットとオットー・フォン・ギールケの連邦(国家)論を手がかりとして―」『政治思想研究』第7号、2007年
• 「ライン同盟の改革と1800年前後の連続性問題」ゲルハルト・シュック著 (共訳)『北大法学論集』 第55巻第5号、2005年他
• 英文書名: The Political Thought of Otto von Gierke: An Introduction to the History of Political Thought in the German Empire (1871–1918)