国際社会の意義と限界 理論・思想・歴史

大賀 哲・杉田米行 編

「国際社会」を、規範・法・制度あるいは歴史、思想、文化といった分野との関連で広く政治学の文脈で位置づけ、個別の事例検証をおこないつつ「国際社会」概念を整理・体系化し、その意義と限界を追究する。(2008.6)

定価 (本体3,600円+税)

ISBN978-4-87791-180-5 C1031

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著者紹介

編者紹介

大賀 哲 (おおが・とおる) 序章・第4章を担当
エセックス大学政治学部博士課程修了 (Ph.D. in Ideology and Discourse Analysis)
九州大学大学院法学研究院・准教授
主要業績:「安全保障とアイデンティティ――ASEAN地域フォーラム(ARF)における予防外交の展開とアジア地域主義」杉田米行編 『アジア太平洋地域における平和構築』 大学教育出版、2007年、「国際関係思想研究にむけて――国際政治学からの視座」『創文』2006年10月号、 "Re-discovering Asianness: the role of institutional discourses in the APEC 1989–1997", International Relations of Asia-Pacific, 4–2, 2004. など。
杉田米行 (すぎた・よねゆき) 序章を担当
ウィスコンシン大学マディソン校歴史学科博士課程修了 (Ph.D. in American History)
大阪大学大学院言語文化研究科・准教授
主要業績: Mark E. Caprio and Yoneyuki Sugita (eds.), Democracy in Occupied Japan, Routledge, 2007; Pitfall or Panacea: The Irony of US Power in Occupied Japan 1945–1952; Routledge, 2003; 『ヘゲモニーの逆説――アジア太平洋戦争と米国の東アジア政策、1941年–1952年』世界思想社、1999年など。

執筆者紹介

第1章
足立研幾 (あだち・けんき)
筑波大学大学院国際政治経済学研究科博士課程修了・博士 (国際政治経済学)
立命館大学国際関係学部・准教授
主要業績: 『オタワプロセス――対人地雷禁止レジームの形成』 有信堂高文社、2004年、『現代日本の市民社会・利益団体』 (共著) 木鐸社、2002年など。
第2章
西谷真規子 (にしたに・まきこ)
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了
神戸大学大学院国際協力研究科・准教授
主要業績: 「規範カスケードにおける評判政治(上)~(中の四)」『国際協力論集』 第12巻第3号、第13巻第2号、2005年、第13巻第3号、第14巻第2号、2006年、第15巻第2号、2007年、「多国間条約形成におけるトランスナショナル社会運動の動的共振モデル」『国際政治』 第147号、2007年など。
第3章
五野井郁夫 (ごのい・いくお)
東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程単位取得退学
日本学術振興会特別研究員 (PD・東京大学)
主要業績: 「国際政治における介入と対抗のリベラリズム」朝日新聞社 『論座』 編集部編 『リベラルからの反撃』 朝日新聞社、2006年、「普遍主義の帝国とその影としての周縁」『思想』 第975号 (2005年7月) など。
第4章
編者 (大賀) に同じ
第5章
庄司真理子 (しょうじ・まりこ)
津田塾大学大学院国際関係学研究科後期博士課程単位取得後退学
敬愛大学国際学部・教授
主要業績: 『グローバル公共政策』 (共編著) 晃洋書房、2006年、「国際機構相互の調整と協力」横田洋三編 『新国際機構論』 国際書院、2006年、「歴史の中の国連」・「国連のしくみ」『新しい国連』有信堂、2004年など。
第6章
二村まどか (ふたむら・まどか)
ロンドン大学キングスカレッジ博士課程修了 (Ph.D. in War Studies)
国際連合大学「平和とガバナンス」プログラム・学術研究官
主要業績: War Crimes Tribunals and Transitional Justice: The Tokyo Trial and the Nuremberg Legacy, Routledge, 2008; Co-editor, “Dark Histories, Brighter Futures? The Balkans and Black Sea Region&lmdash;European Union Frontiers, War Crimes and Confronting the Past”, Special Issue for Journal of Southeast European and Black Sea Studies, Vol. 7, No.3, 2007; 「アドホック国際刑事裁判所とポスト冷戦時代の国際安全保障」『アジア・太平洋人権レビュー2005――国際人権法と国際人道法の交錯』現代人文社、2005年など。
第7章
清水耕介 (しみず・こうすけ)
ヴィクトリア大学政治学・国際関係学大学院博士課程修了 (Ph.D. in International Relations)
龍谷大学国際文化学部・准教授
主要業績: "Human Security, Governmentality, and Sovereignty: a critical examination of contemporary discourses on universalizing humanity", Francois Debrix and Mark Lacy (eds.), Geopolitics of American Insecurity: Terror, Power, and Foreign Policy, Routledge, forthcoming, 『グローバル権力とホモソーシャリティ――暴力と文化の国際政治経済学』御茶の水書房、2006年など。
第8章
高橋良輔 (たかはし・りょうすけ)
青山学院大学大学院国際政治経済学研究科博士課程修了・博士 (国際政治学)
佐賀大学文化教育学部国際文化課程・専任講師
主要業績: 「民主制のコミュニケーション論的転回とその帰結――ハーバーマスによる政治的なるものの再構築」『埼玉大学紀要 教養学部』 第42巻第2号、2006年、「ヘルマン・ヘラーにおける政治的なるものの概念――〈数多性における統一性〉の視点から」『政治思想研究』第4号、2004年など。
第9章
千葉尚子 (ちば・なおこ)
国際基督教大学大学院行政学研究科博士後期課程退学 (博士候補資格)
国際基督教大学社会科学研究所・助手
主要業績: (翻訳) セシリア・アルビン「公正を求めて:地球公共財をめぐる交渉」高橋一生監訳・編 『地球公共財の政治経済学』 国際書院、2005年、(翻訳)ノエル・スタージョン「平和と安全――国境を越えるフェミニスト環境主義の視点」国際基督教大学社会科学研究所・上智大学社会正義研究所共編 『平和・安全・共生――新たなグランドセオリーを求めて』有信堂高文社、2005年など。
第10章
與那覇 潤 (よなは・じゅん)
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了・博士 (学術)
愛知県立大学文学部・准教授
主要業績: 「『糸満人』 の近代――もしくは 『門中』 発見前史」吉成直樹編 『琉球弧・重なりあう歴史認識』 森話社、2007年、「革命への投企/革命からの投企――沖縄青年層の見た辛亥革命と大正政変」『中国研究月報』第60巻11号、2006年など。
第11章
土谷岳史 (つちや・たけし)
早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了
早稲田大学大学院政治学研究科博士課程在学
主要業績: 「EU領域秩序の構築」福田耕治編 『欧州憲法条約とEU統合の行方』 早稲田大学出版部、2006年、「EUシティズンシップとネイション‐ステート――セキュリティ、平等、社会的連帯――」『慶應法学』第4号、2006年、「EUと民主的シティズンシップ――第3国国民の包摂を中心に――」『日本EU学会年報』 第25号、2005年など。
第12章
飯笹佐代子 (いいざさ・さよこ)
一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了・博士 (社会学)
総合研究開発機構 (NIRA) ・リサーチフェロー
主要業績: 『シティズンシップと多文化国家――オーストラリアから読み解く』 日本経済評論社、2007年、「国境管理をめぐる政治」『国際政治』 第149号、2007年、『創造都市への展望――都市の文化政策とまちづくり』 (分担執筆) 学芸出版社、2007年、など。
第13章
鎌田真弓 (かまだ・まゆみ)
オーストラリア国立大学大学院太平洋研究科博士課程修了 (Ph.D. in International Relations)
名古屋商科大学・教授
主要業績: 「アボリジニ」竹田いさみ・森健・永野隆行編『オーストラリア入門』 東京大学出版会、2007年、「国民国家のアボリジニ」小山修三・窪田幸子編『多文化国家の先住民――オーストラリア・アボリジニの現在』世界思想社、2002年、など。
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