国際司法裁判所・判決と意見 5 国際司法裁判所 判決と意見 第五巻(2011-16年)

横田洋三・東壽太郎・森喜憲 編著

1999年刊行を開始し、いまや国際法研究者必読の書として親しまれている。第5巻は2011-16年までの国際司法裁判所の判決および勧告的意見を取上げ、事件概要・事実・判決・研究を紹介する。(2018.1.1)

定価 (本体6,000円 + 税)

ISBN978-4-87791-286-4 C3032 539頁

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目次

著者紹介

『国際判例研究会』(メンバー)

まえがき

はしがき

本書は、『国際司法裁判所―判決と意見』の第一巻(一九四八―六三年)、第二巻(一九六四―九三年)、第三巻(一九九四―二〇〇四年)、第四巻(二〇〇五―一〇年)に続くシリーズ五冊目の書物で、二〇一一年初から二〇一六年末までの六年間に国際司法裁判所が出した判決と勧告的意見の要約および解説を収録している。その際、訴訟関係文書の提出期限等裁判手続きに関する命令(order)等は取り上げなかったが、本書においては、コスタリカ=ニカラグア間のカリブ海および太平洋における海洋境界画定事件に関して裁判所が出した「鑑定人の任命に関する命令(order)」のように実質的内容のある命令については、取り上げた。

第一巻以来、国際裁判に関心のある国際法研究者が国際判例研究会の名のもとに集まって定期的に会合し、事件ごとに担当者を決めて報告・討論し、最後には担当者が責任をもって原稿を完成するという方式をとってきた。この間年月の経過とともにメンバーの交代が少しずつ進んだが、研究会のありかたと書物の基本的編集方針には大きな変更がなく、この第五巻も第一巻以来の方針を踏襲している。それは以下の三点に要約できる。

  • (1)本書は、国際司法裁判所の判決と勧告的意見の本文の紹介をおもな目的とし、反対意見や分離(個別)意見は、必要に応じて研究の中で言及するにとどめた。
  • (2)判決と勧告的意見の本文の紹介も、原文に忠実な直訳ではなく、「一事実」と「二判決(または意見)」を、読者にわかりやすく整理して、限られたスペースの中でまとめた。
  • (3)本書は判決または勧告的意見を紹介するのが目的であって、批判することは意図されていない。解説にあたる「三研究」においては、担当者の見解や立場が示されている場合もあるが、その狙いは、判決および意見を学説上的確に位置づけ、読者に論点をよりよく理解してもらうことにある。

なお、巻末の「事件関係裁判官総名簿」作成については山村恒雄が、また「索引」の作成については鈴木淳一が担当した。

本書の刊行にあたっては、株式会社国際書院の代表取締役である石井彰氏の、第一巻以来継続して示された熱心なご支援とご尽力があった。ここに記して深く感謝申し上げる。

二〇一七年一〇月三一日

国際判例研究会メンバー一同に代わって

横田洋三

東壽太郎

森喜憲

索引

事件索引

主要条約・宣言等索引

事項索引

(なお索引の作成にあたっては, 各節の執筆者の意向に基づいて行った。)

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