21世紀国際史学術叢書 4 マーティン・ワイトの国際理論: 英国学派における国際法史の伝統

大中真
書影『マーティン・ワイトの国際理論:』

国際関係論における英国学派の確立者としてのワイトをグローバル研究者として位置づけ、英国学派も国際法史もより広義のグローバル・ヒストリーの内部に包摂されると論ずる。(2020.1.20)

定価 (本体4,200円 + 税)

ISBN978-4-87791-302-1 C3032 260頁

目次

  • はじめに
  • 第1部 英国学派の成立過程
    • 第1章 英国学派の定義と源流
      • 第1節 英国学派とは何か
      • 第2節 イギリス国際関係論の誕生と先駆者たち
        • (1) デイヴィッド・デイヴィス
        • (2) アルフレッド・ジマーン
        • (3) チャールズ・ウェブスター
        • (4) フィリップ・ノエル=ベイカー
    • 第2章 チャールズ・マニングによる国際関係論の成立
      • 第1節 英国学派における位置づけ
      • 第2節 マニングの生涯と業績
        • (1) 誕生から大戦期まで
        • (2) 戦後の活動
      • 第3節 『国際社会の本質』
      • 第4節 『アベリストウィス論文集』の刊行
      • 第5節 マニングの評価
  • 第2部 国際法史と英国学派
    • 第1章 オッペンハイムの『国際法論』
      • 第1節 国際法史の系譜
      • 第2節 オッペンハイムの3分類
    • 第2章 『カーネギー国際法古典叢書』
      • 第1節 国際法古典の復刊計画
      • 第2節 グロティウスの先駆者たち
      • 第3節 グロティウスとその著作
      • 第4節 グロティウスの後継者たちと国際法判例集
      • 第5節 スコットの夢と遺産
    • 第3章 日本における国際法史の発展
      • 第1節 高橋作衞
      • 第2節 国際法学会の展開 ――山政道、グロティウス記念号
      • 第3節 寺田四郎
      • 第4節 その後の発展
  • 第3部 マーティン・ワイトの思想と国際理論
    • 第1章 英国学派の確立者としてのワイト
      • 第1節 日本における先行研究
      • 第2節 イギリスにおける先行研究
      • 第3節 青年期とチャタムハウス時代~職業の模索
      • 第4節 LSEにおける「国際理論」の完成~壮年期の活躍
      • 第5節 サセックス大学での教育と研究~中年期の業績
      • 第6節 国際法史の「3つの伝統」
    • 第2章 ワイトによる合理主義の国際法学者
      • 第1節 フランシスコ・スアレス
      • 第2節 フーゴー・グロティウス
        • (1) ファン・フォレンホーフェン
        • (2) グロティウスの国際社会論~『国際理論』
        • (3) グロティウスの国際社会論~『外交の研究』
    • 第3章 ワイトによる革命主義の国際法学者
      • 第1節 フランシスコ・ビトリア
        • (1) 『神学特別講義』
        • (2) 人間の理論「未開人」
      • 第2節 アルベリコ・ジェンティーリ
      • 第3節 クリスティアン・ヴォルフ
    • 第4章 ワイトによる現実主義の国際法学者
      • 第1節 トマス・ホッブズ
      • 第2節 ザームエル・プーフェンドルフ
      • 第3節 エメール・ド・ヴァッテル
    • 終章
  • オクスフォード散歩道~あとがきにかえて
    • 資料
    • 参考文献表
    • 索引
    • 著者紹介

著者紹介

著者略歴

1968年東京都世田谷区生まれ。学習院大学法学部政治学科卒業。学習院大学大学院政治学研究科政治学専攻博士後期課程修了、博士(政治学)。一橋大学大学院法学研究科法学・国際関係専攻博士後期課程修了、博士(法学)。オクスフォード大学セントアントニーズ・コレッジ上級客員研究員(新渡戸フェローシップ)、ハーヴァード大学歴史学部訪問研究員(桜友会フェローシップ)、上野学園大学専任講師、桜美林大学専任講師、同専任准教授を経て、現在は桜美林大学リベラルアーツ学群専任教授。

主要業績

  • (単著)大中真『エストニア国家の形成』(彩流社、2003年)
  • (共著)山内進編『フロンティアのヨーロッパ』(国際書院、2008年)
  • (共編著)佐藤誠、大中真、池田丈佑編『英国学派の国際関係論』(日本経済評論社、2013年)
  • (共訳)バリー・ブザン著『英国学派入門─国際社会論へのアプローチ』大中真、佐藤誠、池田丈佑、佐藤史郎ほか訳(日本経済評論社、2017年)

ほか多数。

まえがき

はじめに

「国際理論が第一に問題とするのは、国際社会と国際法の本質に関してである」

マーティン・ワイト

マーティン・ワイトの思想は、魅力的である。どこにその原因があるのか。一つには、彼の博覧強記のような歴史的知識と、そこから紡ぎだされる圧倒的な情報を、一つずつタペストリーのように織り上げ(ワイト自身が自著『国際理論』の最終章で同じ表現を用いている)、壮大な知的世界を、具体的な史実に基づいた空間として我々の前に提示したことにあるのではないだろうか。

ワイトの名は、主に2000年前後から国際関係論の学問分野で一種の世界的流行ともなった、「英国学派の国際関係論(The English School of International Relations)」とよく結びつけられる。あるいは、英国学派の思想の中核とされる「国際社会論」の主要人物として語られることも多い。しかし、冒頭で釘を刺しておかねばならないが、ワイトが生きていた時代には英国学派という用語そのものが存在していなかった。後世に生きる我々は、ワイトが英国学派の始祖だとか、創始者だなどと烙印を押す。だが、そのような分類化に捕われず、彼の思想を探求する必要があるだろう。

英国学派については、近年世界的規模で大いに研究が進展した。約15年以上前、筆者が初めてワイトや学派の名を知った頃には、まだ情報が乏しかったが、それと比べれば雲泥の差である。日本語による研究でも、他の研究者たちと筆者とが共同で刊行した作品があり(佐藤誠、大中真、池田丈佑編『英国学派の国際関係論』(日本経済評論社、2013年))、また日本語で書かれた国際政治学の概説書でも頁を割いて解説されるようになった。さらに、本書執筆段階では、英語文献としても日本語文献としても、おそらくは英国学派についての最高のテキストと考える、バリー・ブザン『英国学派入門─国際社会論へのアプローチ』大中真、佐藤誠、池田丈佑、佐藤史郎ほか訳(日本経済評論社、2017年)が刊行された。従って本書では、英国学派そのものについて、いわば理論のための理論を詳細に論じることはしない。

むしろ本書においては、ワイト独特の国際理論(International Theory)―国際関係理論(Theory of International Relations)ではない、とわざわざ本人は断っている―を通して、その中にある国際法史の思想に着目したい。国際法史(History of International Law)自体も、英国学派のように比較的新しい学問分野である。従来は国際法概論の序説か、政治思想史の一部、もしくは法制史の一部として言及されてきた過去の国際法学者たちが、国際法史という学問分野が確立されてゆく中で、体系的に再構築されるようになった。フーゴー・グロティウスの生誕400年を記念する国際シンポジウムが1983年にハーグで開催され、ウェストファリア条約締結350年にあたる1998年には多くの論考が出版され、また『国際法史雑誌(Journal of the History of International Law)』の刊行も1999年から始まった。

英国学派と国際法史研究に近年世界の注目が集まるようになったのは、単なる偶然ではないと筆者は考える。米ソ両超大国による世界支配(もしくは管理)という、特異な二極体制であった冷戦が終結したこと、19世紀後半から育まれてきた社会主義思想に対して、幻滅と失望が地球規模で拡散したこと、そして何よりも、これまで自明とされてきたヨーロッパ発祥の国際秩序そのものが大きく揺らいでいるように見えること。英国学派と国際法史への関心の高まりは、ちょうどこれらの現象と機を一にしている。この2つの研究方法論を、21世紀の国際関係理論を切り拓く新たな方法論などとして過大評価すべきではないだろう。しかし、1990年代末から、少なからぬ研究者がこの両者に強い関心を示してきたこと自体が、その研究方法がもたらすであろう意義や可能性を示唆しているように、筆者には思われる。

以上に述べてきたような問題意識に基づき、今日では20世紀イギリス国際関係論を代表する学者の一人に数えられるマーティン・ワイトに、本書では注目する。彼は1950年代、LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)において伝説の講義を行ったことで、知る人ぞ知る存在であったが、その知名度の範囲は限られていた。しかし彼の早すぎる死後、1970年代後半になってから、再評価が高まり、遺稿をもとに『国際理論』が1991年に刊行されると、その名声は決定的となった。しかもイギリス一国を超えて、アメリカを始めとする世界的規模で彼の著作が読まれることとなった。『国際理論』の日本語訳は2007年に、さらに彼の編著による『外交の研究』の邦訳は2011年に、それぞれ筆者も参加した英国学派研究会によって出版された。こうした研究蓄積の上に、本書は次のような構成を取る。

まず第1部では、ワイト以前、イギリスにおいてどのように独自の国際関係論が発展を遂げてきたのか、そして国際法史の要素がその中にいかに見出せるのかを検証する。なぜなら、ワイトの国際理論を理解するためには、イギリスにおける知的土壌を概観しておくことが不可欠だと筆者は考えたからである。第1章では、イギリスにおける最初の国際関係論講座の誕生を振り返り、4人の重要人物に焦点を当てる。デイヴィッド・デイヴィス、アルフレッド・ジマーン、チャールズ・ウェブスター、フィリップ・ノエル=ベイカーがその人である。

次いで第2章では、イギリス国際関係論の第二世代ともいえる、チャールズ・マニングを取り上げる。マニングは、ワイトの同僚かつ先輩にあたり、ワイトの理論形成に少なからぬ影響を与えたといわれている。マニングを抜きにしてワイトの思想を考察することはできないと、筆者は考える。

第2部において、第1部と第3部をつなぐ考察として、英国学派と国際法史についての思索を試みる。とりわけ、ラサ・オッペンハイムの国際法史に対する考え方を第1章で整理し、その影響を受けてジェイムズ・ブラウン・スコットが編纂したカーネギー国際法古典叢書に、第2章で焦点を当てる。両者とも、ワイトの国際法史観、ひいてはその国際社会論に大きな影響を与えていくことになる。さらに第3章では、その延長線上に展開した、日本における国際法史研究の草創期を考察する。

第3部では、その第1章において、ワイトの人生と業績とを概観する。彼は様々な職業経験を積み、また宗教的体験を経て、独自の思索を深めていった。続けて、彼がいわゆる「3つのR」と名付けた思想的伝統、すなわち合理主義、革命主義、現実主義を概観し、彼自身の分類による国際法学者の検証をそれぞれ行う。第2章では、合理主義の国際法学者であるフランシスコ・スアレスとフーゴー・グロティウスを、第3章では革命主義の国際法学者であるフランシスコ・ビトリア、アルベリコ・ジェンティーリ、クリスティアン・ヴォルフを、最後に第4章では現実主義の国際法学者、トマス・ホッブズ、ザームエル・プーフェンドルフ、エメール・ド・ヴァッテルを取り上げる(ホッブズの位置づけについては、文中で述べる)。以上8人の思想家を、ワイトがどのように理解し認識していたのかを、主に『国際理論』を中心に分析する。

最初に断っておかねばならないが、ワイトは国際法学者ではない。本文中で詳しく論ずるが(特に第3部第1章)、彼は大学での専攻や職業経験からも、自らを歴史家(historian)と認識していた。従って、上記で挙げたような、国際法思想家たちを大胆にも合理主義、革命主義、現実主義に3分類するなどという試みは、国際法学者の立場からすれば、全くもって有り得ない異端説である。筆者自身、これまで様々なアカデミックの場でワイトの学説を報告したが、特に国際法学者からは論外、という反応だった。しかしながら、ここに逆説が生じる。国際法学者ではないワイトによる分類ゆえに、一見すると型破りに見えるものの、21世紀の国際社会を考える上で大きな思考の見取り図を示してはいないだろうか。そこにこそ、ワイトの国際理論を、国際法史の観点から考察することの意味があると、筆者は考える。

さらに、これも本書でこれから論じていくが、決してワイトは独善的あるいは自己流に国際法学者を分類したわけではない。彼は大学で法学を専攻しなかったものの、ギリシア語やラテン語の素養を駆使して、西洋古典古代以降の思想史に対する該博な知識を持っていた。加えて、1950年代に国際理論を完成させる前、1940年代にはアフリカの法制史に関する優れた業績を残しているし、ラサ・オッペンハイムやハーシュ・ラウターパクトの著作からも大きな影響を受けていた。

本書の3部構成を今一度短く整理すると、戦間期イギリスにおける国際関係論の誕生とその経緯や背景を確認した上で(第1部)、ワイトに国際法史の重要性を認識させる基礎となった、20世紀初頭から第二次世界大戦までの国際法学者と国際法文献および同時代の日本とのつながりを考察し(第2部)、これらを受け継いだワイトが展開した独自の国際関係理論を分析し、その中の国際法史の要素を検証する(第3部)。ともすれば20世紀後半以降の国際関係論において軽視されがちであった思想史的要素を再構築することが本書の目的である。すなわち、国際関係論と国際法との再邂逅、もしくは両者の絆の復権、あるいは両者の架橋の試みである。

21世紀国際史学術書刊行に当たって

ベルリンの壁が崩壊したのは、20世紀も末の1989年のことであった。冷戦というある意味で安定した時代が終り、新しい秩序を目指す時代がはじまった。資本主義対社会主義という対立は消えたのだから、新しい秩序は自由主義で平和なものになるかにみえた。少なくとも、それは一つの希望であり、期待であった。

しかし、不安がないわけではなかった。とりわけ「文明の衝突」という言葉が人びとの心を捉え始めていた。その造語者の名は、サミュエル・ハンチントンという。このハーバード大学の教授は、主権国家やイデオロギーによる対立と衝突が終わったとしても、「文明」を軸とする大衝突の可能性がむしろ増大している、と指摘していた。それは大胆な仮説だった。反論も多い。しかし、少なくとも、ハンチントンの説は世紀末の世界に立ち現れていた、漠とした不安の源をしっかりと見据え、歴史に終りなどないことを巧みに指摘することには成功していた。

21世紀は不安と恐怖、血と暴力によって始まった。2001年9月11日、2機の飛行機が世界貿易センターに激突し、三千人を超える命が一瞬にして失われた。イスラムのいわゆる原理主義組織によるアメリカ同時多発テロ事件である。ニューヨークなどでおきたこの事件は「文明の衝突」の勃発とも思える大事件だった。というのも、ここでの一方の主役は主権国家ではなかったからである。その主役は、いわば独自の「文明」に根ざしたかに見える国際的組織だった。

「文明」とは国家ではなく、国家という境界を超えた、宗教や倫理、伝統や歴史、意識や感性、技術や生活方法の総体というべきものである。それは近代の合理的国家とは別次元に存在する共通の精神的、文化的、物質的構造ともいえる。その「文明」を第一原理として行動する政治勢力が国際舞台に登場し、自らの主張を実行したのが9月11日の事件であった。近代的聖俗二元論と合理的国家論に慣れ親しんできた者たちにとって、これは衝撃的だった。

21世紀の国際社会は国家だけが主役の世界ではない。文明という、ある共通の精神的、文化的、物質的構造が意味をもつ時代である。このような時代は過去にもあった。近代成立以前のヨーロッパがそうであり、アジアでもその他の地域でも同様であった。しかし、それは近代国際社会のもとで押し沈められ、無視され、克服さるべき存在でしかなかった。古い「文明」的要素は、自らの合理的で近代的なあり方のみを文明とみなした近代ヨーロッパシステ厶によって貶められてきたといってもよい。しかし、それが息を吹き返したのである。

21世紀の国際社会を歴史的に理解するには、そのような「文明」的視点をもつことが必要である。この時代にあっては、「文明」への眼をもたずに国際政治について語ることはもはやできないだろう。だが、このような観点から行われる歴史研究を文明史と呼ぶことはできない。なぜなら、現代国際社会を理解するための歴史研究に文明的視点が必要だということと、その研究が文明史だということとは同一ではないからである。

本叢書は、21世紀の国際社会を歴史的に理解するための一つの方法として国際史(international history)という言葉を用いることにした。通例、international historyは国際関係史と訳される。だが、国際関係史は国家と国家の関係を中心に歴史を考察しようとする。伝統的な国際政治史、外交史も「文明」的要素に配慮することは少ない。国際史は、国家間の関係だけでなく、その関係を超え揺るがすような部分にも等しく光をあてることを目指す。それは、「文明」的要素つまり国家の枠を超える宗教的、思想的、文化的要素あるいは「文明」的意味における法的、経済的要素を重視し、国家間のみならず、国の内外で繰りひろげられる紛争と衝突、交流と協調、和解と平和への動きに着目する。

したがって、国際史の主体は必ずしも国家に限られない。国際史の対象が国家間の歴史に限定されるわけでもない。氏族、家、血縁者、親族、党派、庇護関係にある者たち、ギルド、宗教団体、その他諸々の集団や組織もまた主体であり、その主体たちが織り成すさまざまな行動や成果、フヱーデ(私戦)や平和形成への動きもまた重要な対象となる。というのも、近代国家成立以前の社会にあっては、まさにそのような集団そのものが国であり、そのような集団と集団との関係が国際関係に相当するからである。

この関係は近代国家システムの成立と支配によって消失し去ったかに見えていた。しかし、そうではないことが最近明らかになってきた。「文明」という構造はそう簡単には消え去らない。われわれはいまその事実に直面している。そのことをもう一度、捉えなおすことが必要である。国際史はその意味で21世紀の学問である。

2006年2月1日

21世紀国際史学術叢書編集委員会代表

山内進

索引

事項索引

  • あ行
    • アメリカ国際法学会 89, 106
    • イエズス会 79, 171, 172
    • イギリス国際関係学会(BISA) 23, 24, 131, 132
    • ウィルソン講座 29, 34
    • ウィーン会議 33, 34, 47, 83
    • ウェストファリア条約 10, 76, 78, 221, 233
    • ウェストファリア体制 176, 234
    • ウッドロー・ウィルソン講座 28, 33, 47
    • 英国委員会(国際政治理論に関する英国委員会) 24, 130, 146, 147, 149, 150, 151, 152, 153, 173, 174, 221, 233, 234
    • 王立国際問題研究所(チャタムハウス) 31, 32, 53, 130, 131, 137, 138, 139, 140, 142, 146, 153
  • か行
    • カーネギー国際平和財団 89, 90, 96, 106, 107, 111, 112, 117, 178, 206, 208
    • 革命主義(カント主義) 12, 82, 133, 144, 155, 156, 158, 160, 161, 183, 195, 199, 202, 204, 205, 208, 223, 224, 225
    • カッセル講座 50
    • カント主義者 180
    • キリスト教主義歴史家 142
    • キリスト教知識普及協会 137
    • グロティウス学派 80, 81, 82, 83, 84, 85, 159, 205, 219
    • グロティウス主義(合理主義) 177, 180, 183, 188
    • グロティウス的伝統(合理主義) 189
    • 現実主義 12, 82, 133, 144, 155, 156, 157, 158, 160, 199, 209, 216, 218, 219, 221, 223, 224, 225
    • 合理主義 12, 82, 133, 144, 155, 156, 157, 158, 159, 172, 199, 202, 223, 224, 225
    • 合理主義者 31
    • 国際司法裁判所(ICJ) 61
    • 国際連合 30, 33, 36, 61, 140
    • 国際連盟 27, 28, 30, 31, 32, 34, 35, 36, 37, 47, 50, 51, 52, 61, 77, 118, 216, 231
  • さ行
    • サラマンカ学派 200
    • 自然法学派 80, 81, 82, 83, 84, 85, 155, 159, 206, 219, 220, 225
    • 実定法学派 80, 82, 83, 84, 85, 159
    • 社会宇宙論 55, 56
    • 宗教改革 150, 156, 171, 201
    • 常設国際司法裁判所(PCIJ) 36, 50
    • 新スコラ学派/主義 156, 172, 188
    • スティーヴンソン講座 33, 51, 146
    • 世界教会主義運動 142, 183
  • た行
    • 対抗宗教改革(反宗教改革) 150, 171
    • デイヴィット・デイヴィス記念協会 29
    • ドミニコ会 200
  • な行
    • 日本国際法学会 105, 106, 107, 111, 112, 113, 114
  • は行
    • ハーグ国際平和会議 92
    • パリ講和会議 33, 35, 37, 113, 115
    • バリャドリード大論争 200, 201
    • 反戦平和主義 35, 133, 137, 138, 142, 184
    • ヒューウェル講座 76, 185
    • 平和の誓い同盟(Peace Pledge Union, 略称PPU) 137
  • ま行
    • マーティン・ワイト記念信託団体 130, 136, 153
    • マキアヴェッリ主義者(現実主義) 180, 183
    • 3つのR 12, 82, 133, 144, 155, 156, 159, 177, 180, 183, 218, 224, 225, 232
    • 南アフリカ国際問題研究所 63
    • モンタギュー・バートン講座 30, 235
  • や行
    • ユネスコ(国連教育科学文化機関) 30, 32, 53, 57
  • ら行
    • ロックフェラー財団 146, 150

人名索引

  • あ行
    • アーヴィング, ワシントン 59
    • アウグスティヌス 137
    • アクィナス, トマス 137, 148, 196, 201, 235
    • アーミテイジ, デイヴィッド 74, 75, 90
    • アヤラ, バルタザール 79, 94, 110, 111
    • アリストテレス 25, 182
    • アンリ4世(フランス国王) 176
    • 池田丈佑 9, 10
    • イシドールス 118
    • 泉哲 113
    • 板倉卓造 113
    • 一又正雄 111, 118
    • 伊藤不二男 118, 173, 197
    • ヴァッテル, エメール・ド 12, 56, 75, 83, 96, 116, 155, 157, 158, 184, 185, 199, 205, 206, 208, 217, 221, 222, 223, 224, 225, 232, 235
    • ヴィシェール, シャルル・ド 175
    • ヴィジェッツィ, ブルネッロ 147
    • ウィルソン, ウッドロー 27, 28, 225
    • ウィルソン, ピーター 37
    • ウェストレイク, ジョン 85, 107, 111, 115, 185
    • ウェブスター, チャールズ・K 11, 29, 33, 34, 36, 37, 47, 51, 183
    • ウェルギリウス 148
    • ヴェルジェ, シャルル 81
    • ウェルシュ, ジェニファー・ 131
    • ウェント, アレクサンダー 135
    • ウォーカー, トマス・アルフレッド 76, 77, 85, 108
    • ウォード, ロバート 75, 76, 98, 108
    • ウォートン, フランシス 84
    • ヴォルフ, クリスティアン 12, 82, 83, 96, 155, 158, 184, 185, 199, 205, 206, 207, 208, 209, 222, 223, 224, 232
    • 臼杵英一 129
    • ウッドワード, R・S 89, 90
    • ウラディミリ, パウルス 235
    • ウルフ, レナード 31, 35
    • ウルマン, E 85
    • エプスタイン, ジョン 172
    • エリオット, ジョナサン 113
    • エリザベス1世(イングランド女王) 203, 204
    • エンジェル, ノーマン 31
    • 遠藤源六 114
    • 大隈重信 107
    • オースティン, ジョン 59, 60, 62, 108
    • オッペンハイム, ラサ 11, 12, 31, 76, 77, 78, 79, 80, 81, 82, 83, 84, 85, 93, 94, 100, 101, 105, 108, 111, 118, 119, 205, 206, 215, 231
    • 大沼保昭 88
    • オンプテダ, D・H・L・フォン 75, 117
  • か行
    • カー, E・H 28, 29, 30, 31, 37, 47, 48, 52, 82, 135, 144, 146, 183, 216
    • 加地良七 114
    • カーネギー, アンドリュー 27, 89
    • 金子堅太郎 106
    • カール11世(スウェーデン国王) 220
    • カルヴァン, ジャン 158, 204
    • カルヴォ, カルロス 84
    • カルテンボルン=シュタカウ, カール・フォン 93, 117
    • カルロス1世(スペイン国王) 200
    • ガレイス, カール 85
    • カント, イマニュエル 54
    • ギールケ, オットー 201
    • キングズベリー, ベネディクト 188, 234
    • クラーク, ジョン・ベイツ 112
    • クラットウェル, C・R・M・F 136
    • グラッドストン, ウィリアム 184
    • クリーガー, レナード 221
    • クリスティーナ(スウェーデン女王) 177
    • クリューバー, ヨハン 84
    • グリーン, ダニエル 22
    • グレーヴェ, ヴィルヘルム 74, 188, 215
    • グロティウス, フーゴー 10, 12, 56, 74, 75, 78, 79, 85, 91, 92, 93, 94, 95, 96, 99, 100, 109, 110, 113, 114, 116, 117, 118, 128, 137, 150, 155, 156, 158, 159, 173, 175, 176, 177, 178, 179, 180, 181, 182, 184, 185, 186, 187, 188, 195, 199, 201, 204, 206, 217, 219, 220, 221, 222, 223, 225, 232, 234, 235
    • クロムウェル, オリヴァー 216
    • ケドゥーリ, エリ 132
    • ケナン, ジョージ 61
    • ケント, ジェイムズ 98
    • コスケニエミ, マルティ 74
    • コベット, ウィリアム 81
    • コルテス, エルナン 197
  • さ行
    • サウル王 78
    • 坂本義和 105, 144, 145
    • 佐藤史郎 10
    • 佐藤誠 9, 10
    • ザビエル, フランシスコ 171
    • サーモンド, ジョン 59
    • ジェイムズ, アラン 54, 63, 134
    • ジェサップ, フィリップ 185
    • シェパード, ディック 137
    • ジェンキンス, レオライン 98
    • ジェンティーリ, アルベリコ 12, 79, 92, 94, 100, 116, 155, 158, 187, 188, 199, 201, 202, 203, 204, 205, 232
    • ジェンティーリ, スキピオ 203
    • シーザー(カエサル) 109
    • シートン=ワトソン, ヒュー 58, 236
    • 信夫隆司 128
    • ジマーン, アルフレッド 11, 28, 29, 30, 31, 32, 33, 34, 36, 37, 47, 50, 52, 177
    • シャルル8世(フランス国王) 233
    • シュミット, カール 198
    • ジョーンズ, ロイ 25, 26, 132, 133, 134
    • スアレス, フランシスコ 12, 79, 92, 94, 100, 118, 137, 155, 156, 157, 158, 171, 172, 173, 174, 175, 183, 188, 199, 223, 232
    • スウィフト, ジョナサン 136
    • スガナミ, ヒデミ(菅波英美) 21, 22, 23, 48, 128, 135, 147, 205
    • スコット, ジェイムズ・ブラウン 11, 89, 90, 91, 92, 93, 94, 95, 96, 97, 98, 99, 100, 101, 105, 106, 107, 111, 112, 117, 119, 215, 231, 235
    • ズーチ, リチャード 79, 80, 84, 96, 100, 110, 111, 116, 117, 155, 199
    • ストーウェル男爵, ウィリアム・スコット 97
    • ストーリィ, ジョゼフ 97
    • スピノザ, ベネディクトゥス・デ 225
    • スペンス, ジャック 139
    • スミス, アダム 25, 91
    • セプールベダ, ファン・ヒネス 200
    • セルデン, ジョン 116
  • た行
    • 大正天皇 113
    • 高橋作衞 105, 107, 109, 110, 113, 117
    • ダゲソー, アンリ=フランソワ 115
    • 立作太郎 113, 114
    • 田中耕太郎 61, 62
    • 田畑茂二郎 118, 119
    • タパレッリ, ルイージ 137
    • ダン, ティム 22, 134, 135
    • ダンテ・アリギエーリ 148, 183, 207
    • ダントレーヴ, A・P 160, 208
    • チャールズ2世(イングランド国王) 216
    • デイヴィス, デイヴィッド 11, 27, 28, 29, 33, 34, 36, 37
    • テイラー, ハニス 85
    • テクスター, ヨハン・ウォルフガング 81, 96, 155
    • デスパネ, フランツ 84
    • 寺田四郎 111. 115, 116, 117
    • ドイッチュ, カール 132
    • トインビー, アーノルド 51, 132, 137, 138, 140, 141, 146, 236
    • トゥイス, トラヴァース 84
    • トゥキュディデス 143
    • トクヴィル, アレクシ・ド 158, 175
    • ドネラン, マイケル 25
    • トマジウス, クリスチャン 80, 155
    • ドラモンド, エリック 49
    • トンプソン, ケネス・W 23
  • な行
    • ナヴァリ, コーネリア 22
    • 中江兆民 128
    • 中村進午 114
    • ナポレオン1世(フランス皇帝) 109
    • ニコルソン, マイケル 133, 134
    • ニス, エルネスト 83, 108, 117
    • ニーバー, ラインホルト 142
    • ヌスバウム, アルトゥール 74, 75, 77, 175, 187, 196, 197, 204, 205, 207, 209, 215, 218, 219, 224
    • ノエル=ベイカー, フィリップ 11, 29, 34, 35, 36, 37, 47, 49, 50
    • ノース, S・N・D 112
    • ノーセッジ, F・S 25, 52, 63, 143
  • は行
    • バインケルスフーク, コルネリス・ファン 81, 84, 96, 116, 155, 199
    • ハーゲンマッハー, ピーター 188
    • バターフィールド , ハーバート 22, 23, 24, 58, 129, 131, 136, 142, 143, 146, 149, 150, 151, 152, 153, 183, 221
    • ハチェック, ユリウス 50
    • ハッチソン, フランシス 80
    • ハート, H・L・A 59, 60, 62
    • ハドソン, G・F 24
    • バトラー, ニコラス・マレー 112
    • パーネル, ロバート 25
    • ハーバート, シドニー 34
    • パーハム, マージェリー 138
    • ハリファックス伯爵, エドワード・ウッド 184
    • ハルトマン, アドルフ 84
    • バルベイラク, ジャン 80, 155
    • ハレック, ヘンリー 84
    • ハワード, マイケル 24, 58
    • ピエ, アントワーヌ 93, 94
    • ピエデリエーヴル, ロベール 84
    • ピサロ, フランシスコ 197
    • ヒトラー, アドルフ 31, 32, 34, 50, 57, 143
    • ビトリア(ヴィクトリア), フランシスコ・デ 12, 56, 60, 78, 92, 94, 100, 118, 137, 155, 156, 158, 173, 187, 188, 195, 196, 197, 198, 199, 200, 201, 202, 205, 207, 225, 232, 235
    • ヒューム, デイヴィッド 26, 225
    • ヒンスレー, F 58
    • フィオレ, パウクアーレ 84
    • フィヒテ, ヨハン・ゴットリープ 54
    • フィリップ殿下, エディンバラ公 58
    • フィリモア, ロバート 84
    • フィンチ, ジョージ 112
    • フェリペ2世(スペイン国王) 171, 172, 200
    • フォレンホーフェン, ファン・コルネリウス 128, 177, 178, 179, 180, 188, 221, 223, 225
    • ブザン, バリー 9, 22, 236
    • プーフェンドルフ, ザームエル 12, 80, 96, 110, 116, 150, 155, 199, 205, 206, 216, 217, 218, 219, 220, 221, 225, 232
    • ブライアリー, J・L 160, 185, 223
    • プラディエ=フォデレ, ポール 84
    • プラトン 25, 148
    • フランクリン, ベンジャミン 222
    • フリードリヒ大王(プロイセン国王) 206
    • フリードリヒ=ヴィルヘルム(プロイセン大選帝侯) 220
    • ブル, ヘドリー 21, 23, 24, 25, 29, 48, 53, 58, 62, 63, 128, 129, 130, 131, 132, 133, 145, 147, 153, 180, 221, 232, 233, 234, 235, 236
    • ブルヌス, コンラドゥス 78, 94
    • ブルラマキ, ジャン・ジャック 80, 155
    • ブルンチュリ, ヨハン 84
    • ヘーゲル, ゲオルク 54
    • ベネシュ, エドヴァルド 34
    • ヘフター, アウグスト 84, 98
    • ベリ, ピエリーノ 78, 94
    • ヘルダー, ヨハン・ゴットフリート 54
    • ベンサム, ジェレミー 60, 115, 224
    • ホイートン, ヘンリー 75, 76, 84, 96, 108, 109, 110, 117
    • ホサック, ジョン 108
    • 細谷雄一 21, 23, 128
    • ポーター, ブライアン 27, 154
    • ボダン, ジャン 156
    • ホッブズ, トマス 12, 80, 136, 155, 157, 159, 198, 215, 216, 217, 218, 219, 220, 223, 225, 232
    • 穂積陳重 113
    • ボネ, オノレ 234
    • ホフマン, スタンリー 21
    • ホラント, トマス・アースキン 92
    • ホール, イアン 135, 136, 137, 138, 139, 140, 141, 143, 145, 147, 152
    • ホール, ウィリアム 84
    • ホルツェンドルフ, フランツ・フォン 84
    • ホルブラード, カーステン 132
    • ボンフィス, アンリ 84
  • ま行
    • マイネッケ, フリードリヒ 144
    • マキアヴェッリ, ニッコロ 25, 148, 154, 156, 216, 234
    • マーシャル, ジョン 97
    • マッキノン, ドナルド 24, 149
    • 松隈清 204
    • マッツィーニ, ジュゼッペ 54
    • 松原一雄 113
    • マディソン, ジェイムズ 113
    • マーティン, ウィリアム(丁良) 109, 110
    • マニング, ウィリアム 84
    • マニング, チャールズ 11, 25, 37, 47, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54, 55, 56, 57, 58, 59, 60, 61, 62, 73, 127, 128, 133, 135, 143, 146, 147, 152, 156, 177, 179, 231, 236
    • マルクス, カール 54
    • マルテンス, カール・フォン 75, 97
    • マルテンス, ゲオルク・フリードリヒ・フォン 81, 84, 98, 155, 199
    • マルテンス, フリードリヒ・フォン 84
    • マレイ, ギルバート 31
    • マンハイム, カール51
    • 宮岡恒次郎 106
    • ムソリーニ, ベニト 32
    • メンドーサ, ベルナルディーノ・デ 203
    • モーゲンソー, ハンス 58, 61, 144, 150
    • モーゼル, ヨハン・ヤコブ 81
    • モーレン, ゲシーナ 204
  • や行
    • 柳原正治 207, 208
    • 山内進 128
    • 山田三良 113
    • 山本吉宣 129
    • ユスティニアヌス大帝 99
    • 横越英一 128
    • 横田喜三郎 113
  • ら行
    • ラウターパクト, ハーシュ 12, 51, 56, 82, 128, 179, 180, 188
    • ラザフォード, トマス 80
    • ラス・カサス, バルトロメ・デ 200, 201
    • ラスキ, ハロルド 127
    • ラスク, ディーン 23
    • ラッセル, バートランド 137
    • ラヘル, ザームエル 81, 96, 155
    • リヴィエ, アルフォンス 85, 93, 177
    • リスト, フランツ・フォン 85
    • リッチ, ポール 29, 30
    • リトル, リチャード 236
    • リンクレイター, アンドリュー 22, 135
    • ルイ13世(フランス国王) 176
    • ルイ14世(フランス国王) 222
    • ルイ15世(フランス国王) 115
    • ルイス, ウィリアム・アーサー 145
    • ルソー, ジャン=ジャック 225
    • ルター, マルティン 171, 201
    • ルート, エリフ 89, 99
    • ルノー, ルイ 115
    • レイノルズ, P・A 29, 131, 132
    • レグム, コリン 145
    • レニャーノ, ジョヴァンニ・ダ 78, 94, 234
    • レーニン, ウラジーミル 143
    • ロイド, ローナ 36
    • ロイド=ジョージ, デイヴィッド 27
    • 山政道 111, 112
    • ロクスバラ, ロナルド 77
    • ローズノウ, ジェイムズ 132
    • ロバーツ, アダム 234
    • ロヨラ, イグナティウス・デ 171
    • ロリマー, ジェイムズ 85, 185
    • ローレンス, T・J 85, 108, 109, 185
    • ロング, デイヴィッド 37
  • わ行
    • ワイト, ガブリエラ(旧姓リツェン) 143, 154
    • ワイルドマン, リチャード 98
    • ワシントン, ジョージ 109
    • ワトソン, アダム 236