サミール・アミン/テオニオ・ドスサントス/タマス・センテス/ラシェードディン・カーン/ウィリアム・M・サザーランド/ヤシュ・タンドン/シルバーミチェレーナ/シルヴェー・ブルカーン。 (1989.12)
マイケル・ハメルグリーン/S・K・B・アサンテ/ヘクトール・ファウンデス・レデスマ/坂本義和/オウンディバ・ンオリ/クロビス・ブリガガオ。各々が地域の内側から分析する。 (1989.12)
カミングス/ピーター・D・ジョーンズ/モハメド・アユーブ/イボ・マンダーザ/コルドバ/ビヨルン・ヘットネ。朝鮮半島、太平洋、中東、南部アフリカ、中米における紛争をとり上げる。 (1989.12)
各々の地域の人々がその自然的生態系に適合し、それぞれの伝統と文化遺産に基づいて自立的に人類共通の目標に至る経路をつくり出することを主張する。内発的発展論の対象に中国の江蘇省と日本の大分県がとり上げられる。 (1991.6)
人々が「国」から「街」へ帰ることを提唱する。「自治体」は本来、人々自身が自分達の生活をどうするか決定するところであり。どこか遠いところへ行ってしまった「政治」をもう一度人々の身近なところへ取り戻すことを主張。 (1991.7)
太平洋地域におけるミニ国家は、大国の大気圏核実験場となってきた。それぞれの民族・文化にとってかけがえのない海・島・空気を守るための「反核ナショナリズム」の運動は「内発的安全保障」論へと方向づけられていくことを論じた。 (1992.9)
民主主義と人権、非覇権的な地域システムの構築、国家と社会運動、少数民族や宗教集団など総合的に議論を展開し、危機に満ちたこの過渡期の世界の実相を明らかにし、アジア・太平洋地域の平和秩序形成のための原理と政策を探る。 (1992.8)
歴史、法制度、人間そして現在の日本と世界の現実を見つめ直すことが本書全体のモチーフである。日本国憲法の平和条項の意義を探り、ヨーロッパ、アジアとの比較憲法的、国際法的考察を行い、国際社会での紛争解決策を模索する。 (1993.1)
今日に至る日本を国際社会の中で捉え直し、その過程での日本人の国際認識を論ずる。明治維新、1945年の敗戦、80年代後半から90年代初頭の冷戦崩壊の三つの転換期を各々検証し、未来への歴史的見取り図を探る。 (1995.3)
グローバルな視点と地域からの視点の双方向から現代史に接近する。現代国際社会を、普遍的価値と地域性の視座から捉え、変わりゆく世界を跡づけながら社会科学と歴史学の役割をも論ずる。 (1993.1)
現代世界の変貌の歴史的要因を探究する視座として、言語、民族、風土、文化を捉えた。煉獄としての民族、文化多元主義、風土から心象地理へ、亡命の精神・喪失の言語が語られる。 (1997.12)
歴史的転換とは何かについて刺激的な考察がなされ、冷戦終焉以降の新しいパラダイムが提示される。さらに、「文明の衝突」論と「アジアの世紀」論とが重ね合わされて、欧米研究者の「アジア・太平洋」観も示される。 (1998.5)
21世紀を目前にして私たち個々人が国家や地球上の自然や他者とどのような新たな関係を取り結ぶのか、いわゆる「グローバリゼーション論」を批判的に検討しながら追求した。 (1999.5)
予防外交の究極の目標は世界平和の実現である。戦争や武力紛争が発生する前にその悪化を阻止し、また紛争そのものを防止することが予防外交の本質である。平和の創造・強制・維持・構築の角度から現代国際社会に課題を提起する。 (1996.8)
東アフリカ、中部アフリカ、西アフリカ、南部アフリカなど各地の国内紛争の国際的・地域的・国内的要因を具体的・事例的に検討し、紛争解決へ向けての予防外交の現状と課題を提起する。 (2001.3)
グローバル化、情報化の進展、紛争に関わる「宗教」現象といった今日の国際社会において、宗教学を始め、政治学や社会学、文化人類学など様々な領域から新しい世紀の「宗教」を巡る動向のゆくへを探る。 (2000.9)
イギリスの植民地統治は終わりを告げ香港は中国に返還された。「香港問題」が形成された歴史的背景をたどり、香港の特殊な地位および返還交渉の舞台裏を検討することによって、香港の「民主化」が持つ意味を探る。 (1998.7)
南アのコミュニティ運動、対外関係などの政治分析を通して、南ア社会の変革と民主化へのダイナミズムを考察する。第三世界の壮大な実験である「市民社会」の建設へ向けての運動は、現代国際社会の課題に示唆するものも大きい。 (1995.4)
1979年のアメリカ合衆国の中華人民共和国との国交樹立と中華民国との断絶について、その政策決定と交渉過程とこれに影響を及ぼした内外の様々な要因及び国交樹立後の様々な関連事項の処理について、主として米国の側から分析した。 (1996.1)
中東地域政治の特質を踏まえ米国の政策形成・決定過程さらに米国の冷戦政策を顧み、「アイゼンハワー政権の中東政策」の再評価を試みた本書は現在の中東地域政治、米国の中東政策を理解する上で大きな示唆を与える。 (2001.6)
アメリカ特有の政治、経済、法律、社会制度、国の成り立ち、文化に亘る、内部から見た解説書である。滞米年数30年を越す筆者のアメリカ的思考を加味しながらの記述はアメリカの全体像を知る上で格好の書である。 (1999.4)
本書は、「ソビエト国家」の対外関係をめぐる数々の「説明原理」の変遷を、「国家主権」と「社会主義体制」の概念に焦点を当てて分析し、ソ連外交史あるいは国際関係史の研究を進める上で有用である。 (1999.7)
「連邦主義的統合論」及び「政府間主義的統合論」を軸に、第一次世界大戦後に始まる欧州国際統合運動を分析し、21 世紀における欧州国民国家と EU の将来が検討され、アジアとの地域間関係も分析される。 (2001.7)
冷戦期の欧州国際政治史の中でそのターニングポイントとなったCSCE (欧州の安全保障と協力に関する会議) の人権レジームに見られる東西間の対立と協調が織りなす国際関係の研究書である。 (2002.2)
グローバル覇権の構造と行動、人間安全保障と人間安全共同体、文明間の対話による共通の人間安全保障という三つの角度から本書は、「人民の安全保障」へ向けて「もうひとつの世界」への道筋を探る作業の「序説」である。 (2003.12)
「人間の安全保障」に纏わる、論点が持つ意味と可能性の探究、紛争下での争点の提示、実践上での限界を超える可能性、外交政策における課題などを示しながら、「人間の安全保障」が「現実」の要請であることを明らかにする。 (2005.6)
独立国家共同体CISを、旧ソ連空間に形成されたひとつの纏まりとして捉えようとする本書は、その多様化を見据え、国際関係の観点からも分析する。類例のないこの共同体は今世紀のひとつの行方を示唆している。 (2004.3)
ロシア極東への中国人移民、日本のロシア人・中国人・コリアンコミュニティ、朝鮮半島とモンゴルにおける移民などを通して北東アジアの人口動態傾向と移民パターンを探り、越境人流が提示する課題を明らかにする。 (2006.6)
アジア太平洋地域に属する日本とオーストラリアは超大国アメリカとの同盟関係を基盤に安全保障政策を築いてきた。これまでの同盟政策を批判的に検討し、日豪が地域と世界の平和に貢献できる道を多国間主義に探る。 (2006.9)
冷戦後「唯一の超大国」となったアメリカをわれわれはどう理解すればよいのか。国際システム、二国間関係、国内政治過程に注目し、政治学者、国際法学者、地域研究者が複雑なアメリカの政治外交を解剖する書 (アナトミー)。 (2006.12)
地球環境管理にとってこれまで蓄積されてきた経験と制度上のノウハウを詳細に検討し、地球環境問題を解決するための効果的なルール、国際社会制度を如何に構築するか、どのように世界に普及させ、遵守させるかを論ずる。 (1994.5)
地球環境問題に国際政治理論がどのような解決の枠組みを提示できるのか。国家間の相克、国際機関、NGOといったアクターを通しての「地球環境レジーム」の形成プロセス、維持・発展過程を追究する。 (2000.5)
現代中国における権力操作との関係のなかで、民衆による自治・コミュニティというものの自発的・内発性がどのように成長しているか、合同調査チームによる江蘇省における実地調査を通して追跡する。 (2004.6)
改革・開放期における市場経済化を契機とする農村地域の社会変動をに対応して、基層政権が下位の社会集団、利益集団といかなる関係を再構築しつつあるかを跡づけ、農村地域の統治構造の再編のゆくへを考察する。 (2006.3)
北東アジア地域の経済開発と国際協力の促進を目ざし、出雲・石見のくにから発信する本書は、全局面でのデモクラシーを力説し社会科学を中心に人文・自然諸科学の総合を実践的に指向する北東アジア地域研究序説である。 (2000.3)
北東アジアにおける国際関係の構造、世界経済、経済開発と中国、豆満江開発の事例研究さらに市民交流・文化交流などを論じ、21 世紀における北東アジアの地域開発と国際協力の具体的可能性を探る。 (2001.3)
北東アジア研究、中国研究、開発研究、国際関係・国際コミュニケーション研究といった角度から、本書ではグローバリゼーションの開放性とローカリゼーションの固有性との調和・統合の姿を追究する。 (2001.6)
日本、中国それぞれのナショナル・アイデンティテ及び北東アジアを中心とした国際的責務を再認識する観点から日中間を、世界史・人類史の一環として位置づけることが重要となる視点を様々な角度から提示する。 (2003.3)
海の環境破壊が進む今日、本書では「オーシャン・ガバナンス」として自然科学はもとより社会科学の諸分野も含め、課題をトータルに取り上げ、人間と海との共存という変わらない人類のテーマを追究する。 (2004.6)
国際関係、安全保障、共同体秩序論、朝鮮半島をめぐる課題、歴史問題とその精算、日本外交、学術交流、局地経済圏構想、市場経済化と移行経済、人の移動と移民集団、文化・スポーツ交流など現代北東アジアが一望できる。 (2006.1)
東京、ソウル、香港、上海を素材に低所得住民個々人の生活実態に着目し、二極分化に至る多様性の追究をとおして、グローバル化というものが東アジアに与える影響だけでなく本書は、世界が二極分化する警鐘を乱打する。 (2006.1)
本叢書は、太平洋島嶼民の知的想像力に依拠しながら、太平洋世界における「知のあり方」を描く。第一巻の本書では、16世紀からの400年に亘る西欧列強による植民地支配の歴史を明らかにし、現代的課題を提示する。 (1998.7)
(目次) (1)太平洋島嶼経済論の展開 (2)MIRABモデルの持続可能性(3)植民地経済の構造と自立化 (4)ソロモン諸島における近代化 (5)フィジーにおける輸出加工区依存戦略の問題性、その他
本書はオセアニア島嶼地域の「植民地後」の状況をいくつかの視点から浮かび上がらせ、「ポストコロニアル研究」に生産的な議論を喚起する。人類学者、社会学者、文学者、作家が執筆メンバーである。 (2002.5)
気候変動、資源の乱獲などにより、環境や資源は限りあるものであることが明らかになり、こうした状況に立ち向かう太平洋島嶼の姿を様々な角度から生き生きと描いている。 (1999.11)
フィジーのパシフィクウエイという生き方、ソロモン諸島における近代化のディスコース、現代キリバスでの物質文明の再考そして太平洋と結ぶ沖縄などの考察を通し、南太平洋から未来の海を展望する。 (2003.9)
権力/知概念を導入し、国際関係論という知の体系の内部に構造化されている「見えない権力」を理論的に解明するという方向性を探り、日米同盟の中の沖縄に一章を当て現代国際安全保障の意味を問う。 (2004.5)
アフリカ政治における「市民社会」運動を基礎とした「国民会議」の活動を「グローバル市民社会論」などの角度からも検討し、民主化プロセスを問い直し、21世紀アフリカの曙光の兆しを探る。 (2004.9)
アメリカにとっては、55年体制の左右社会党の再統一は保守勢力を結集させる「最大の希望」であった。日米の資料を駆使し、対米依存から抜けきれない日本外交の起源を明らかにする。 (2004.1)
ラグナ州マバト村の住民組織・NGO が連携を取り、地主の圧力に抗し政府に農地改革の実現を迫る過程を通し伝統の再創造・住民の意識変革など「内発的民主主義」の現実的発展の可能性を探る。 (2005.4)
ワシントン条約のアフリカ象の取引規制問題に分析の焦点を当て、レジーム発展における具体的な国際交渉プロセスの過程に「討議アプローチ」を適用した最初の試みの書。 (2006.2)
覇権、ヘゲモニー概念の背後にある近代文化の政治現象に及ぼす効果を追跡し、「越境する近代」という視点から、国際関係におけるヘゲモニー概念への批判的検討をおこなう。 (2006.4)
アジア太平洋地域の地域民族交流システムを歴史の流れの中で捉える「ディアスポラ」を中心テーマにし、単一民族という神話から開放された明日の日本の姿をも追究する。 (2005.3)
第二次世界大戦の再評価をめぐって、60年前の失敗と教訓を探りだし、戦後の欧州の経験、アジアでの軌跡をたどりつつ21世紀の新世界秩序へ向けて白熱した議論が展開する。 (2007.3)
Copyright © KOKUSAI SHOIN CO., LTD. All Rights Reserved.