アジア環太平洋研究叢書 7 現代ペルーの政治危機 揺れる民主主義と構造問題

村上勇介 編
書影『現代ペルーの政治危機』

90年代のフジモリ政権期を経た21世紀のぺルー政治をその根幹である国家―社会関係、地方分権化という2つに焦点をあて分析し、今後のゆくえを展望する。(2024.2.20)

定価 (本体3,500円 + 税)

ISBN978-4-87791-326-7 C3031 229頁

目次

  • 序章 現代ペルー政治の今日的位相 村上勇介
    • はじめに: 独立200年の選挙、カスティジョ政権の混迷と自壊
    • 1 関心の所在と分析の焦点
    • 2 先行研究と本書の視角
    • 3 本書の構成と主な分析
    • 4 カスティジョ政権とその後
  • 第1章 現代ペルーの政治社会構造: 変化と不変村上勇介
    • はじめに
    • 1 最初の決定的契機とぺルー
    • 2 二つ目の決定的契機とぺルー
    • おわりに
  • 第2章 21世紀のぺルー政治: 脆弱な政党、小党分裂化、アウトサイダーの再登場と混迷村上勇介
    • はじめに: アウトサイダーとしてのカスティジョ
    • 1 2021年選挙の結果
    • 2 小党分裂化の原因
    • 3 政党をめぐる別の解釈とその批判
    • 4 変わらなかったもの、変わったもの
    • おわりに
  • 第3章 新自由主義レジームと地方分権化の中での社会紛争の政治 岡田勇
    • はじめに
    • 1 新自由主義レジームと地方分権化の中での社会紛争
    • 2 社会紛争の傾向
    • 3 制度的な対策による社会紛争抑制の可能性
    • おわりに
  • 第4章 中途半端な地方分権化 磯田沙織
    • はじめに
    • 1 なぜ地方分権化なのか
    • 2 ぺルーにおける中央政府と地方政府との関係
    • 3 2000年以前の地方分権化に向けた制度構築
    • 4 2000年以降の地方分権化に向けた制度構築
    • おわりに
  • 第5章 「地方の叛乱」の余波: 1930年代初頭における制度改革を通じた中央・地方関係再編の試みとその限界中沢知史
    • はじめに: 手掛かりとしての「地方の叛乱」
    • 1 1930年代初頭のぺルー
    • 2 危機の中で行われた1931年大統領・制憲議会議員選挙
    • 3 1933年憲法制定の過程
    • おわりに: 改革の成果と限界
  • 第6章 2022年末以降の政治危機の中で顕在化した構造的問題 岡田勇
    • はじめに
    • 1 2022年12月のカスティジョ解任
    • 2 抗議と抑圧に表れた構造的分断
    • 3 解決の困難さ
    • おわりに
  • 後記
    • [本書での固有名詞の表記について]
    • 編者・執筆者紹介
    • 索引

著者紹介

編者・執筆者紹介

村上勇介(むらかみ・ゆうすけ) [編者] 序章、第1章、第2章
1964年生 京都大学東南アジア地域研究研究所教授 博士(政治学)
ラテンアメリカ地域研究,政治学専攻
最近の業績はEl Perú en la era del Chino: la política no institucionalizada y el pueblo en busca de un salvador. 4ª. edición, 2 tomos, Lima: Instituto de Estudios Peruanos, 2023, América Latina en la encrucijada: coyunturas cíclicas y cambios políticos recientes (2010-2020). Xalapa, Veracruz, México: Universidad Vercruzana, 2021 (Enrique Peruzzottiとの共編)、『「ポピュリズム」の政治学─深まる政治社会の亀裂と権威主義化』(編著)国際書院、2018年 他。
岡田勇(おかだ・いさむ) 第3章、第6章
1981年生 名古屋大学国際開発研究科教授 博士(政治学)
ラテンアメリカ地域研究、政治学専攻
最近の業績は “Descriptive, injunctive, or the synergy of both? Experimenting normative information on behavioral changes under the COVID-19 pandemic"(共著)、Frontiers in Psychology No.13, 2022(https://doi.org/10.3389/fpsyg.2022.1015742)、「鉱山開発をめぐるインフォーマルな政治連合─ペルーの2事例の差異法による分析」日本比較政治学会編『インフォーマルな政治制度とガバナンス』No. 23: 115-137、2021年 他。
磯田沙織(いそだ・さおり) 第4章
1982年生 神田外語大学外国語学部専任講師 博士(政治学)
ラテンアメリカ地域研究、政治学専攻
最近の業績は「ペルーにおける政治的混乱」『ラテンアメリカ・レポート』40 (1): 41-54、2023年、“Qualitative Analysis on the Progress and Difficulty of LGBT Politics in Latin America: Focus on Peru", Inter Faculty No.11: 19-44, 2022 他。
中沢知史(なかざわ・ともふみ) 第5章
1981年生 立命館大学言語教育センター嘱託講師 修士(政治学)、修士(文学)
ラテンアメリカ地域研究、政治社会史
最近の業績は「2021年ペルー大統領・国会議員選挙─カスティジョ急進左派政権登場の過程と『地方の叛乱』の行末」『京都外国語大学ラテンアメリカ研究所紀要』No. 21: 39-61、2021年、「2020年ペルー臨時国会議員選挙─ビスカラ政権における政治勢力の断片化と混迷の深化」『ラテンアメリカ・レポート』37 (1): 41-55、2020年 他。

まえがき

アジア環太平洋研究叢書シリーズの刊行にあたって

ベルリンの壁の崩壊から30年になろうとしている今日、世界全体としても、またその様々な地域においても、20世紀後半に形成された秩序や状態は激しく動揺している。

現時点において、世界レベルで覇を競い合えるアメリカ合衆国と中国との間に、大国間の戦争を回避するという世界秩序にとって最低限の了解が成立しているか否かについて、我々は確証を持てない。また、国家と社会のレベルでも、前世紀の間に追求され限界に達した福祉国家型の社会経済発展モデルに代わる新たなモデルや理念を構想することに成功していない。福祉国家型のモデルの代替として、市場経済原理を徹底させる新自由主義(ネオリベラリズム)の導入が世界各地に広まった。しかし、市場原理の貫徹のみを追求すれば、一握りの「勝者」と多数の「敗者」が生まれ、格差や貧困層の拡大と中間層の凋落といった事態が引き起こされることが明らかとなった。

そうした中で、20世紀の終わりに世界の隅々にまで行き渡るかに見えた自由民主主義的な政治の枠組みをめぐって、第二次世界大戦後にそれが定着した西ヨーロッパやアメリカ合衆国など先進諸国を含め、そのあり方が問われる現象が発生している。その枠組み自体が毀損する例も観察される。こうして、世界と地域、国家と社会、いずれのレベルでも縦、横に入った亀裂が深まり、既存の秩序やあり方が融解する現象が共時的かつ共振的に起きている。しかもそれは、政治、経済、社会の位相に跨って進行している。

我が国が位置する東アジアは、そうした世界の状況が最も先鋭的に現れている地域であり、中東などとならんで、いまや「世界の火薬庫」と化しつつある。アジアはもともと、国際秩序の制度化の面でヨーロッパのレベルには達しなかった。ヨーロッパでは、大国を中心とする階層構造が現実政治の世界では形成されたものの、17世紀以降、平等な主権を規範とする諸国の間での対等な関係が原則とされ、水平的な関係性に基盤をおく慣行を蓄積するという意味での制度化が進んだ。これに対し、アジアでは、大国中国を頂点とする垂直的な朝貢関係が19世紀まで存続したが、19世紀の帝国主義時代に、ヨーロッパやアメリカ合衆国の列強の介入により崩壊した。その後は、二つの世界大戦をへて、20世紀後半に、東西冷戦の下での暫定的な均衡状態が生まれ、維持された。東西冷戦の終焉とその後の展開は、その暫定的な均衡状態を形成、維持した条件に大幅な変更を加えることになり、情勢があらためて加速的に流動化した。

前世紀に展開した世界は、ヨーロッパに起源を持ち、その後アメリカ合衆国を含む世界大へと拡大した近代化の過程で構築された。その世界では、ヨーロッパやアメリカ合衆国が「文明圏」を形成し、その領域以外は混沌とした「野蛮な領域」として認識された。そして、前者を頂点とする一元的な原理に基づく秩序化が志向されてきた。20世紀の最後には、アメリカ合衆国による「一極支配」の下で、市場経済と自由民主主義が支配的となる世界の方向性が演出された。中長期的な傾向にはならなかったそうした状況は、近代以降のヨーロッパを発信源とする歴史動態の究極的な現れだった。

そして、それが潰えた現在、一元的近代化の過程は終結し、一定の領域に影響力を有する複数の権威の中心が併存する世界へと再編される可能性が出てきている。それは世界が多元・多層を基本的な特徴とする柔構造を備えた共存空間となる可能性である。国家や社会についても、20世紀までのような一元性ではなく、多元と多層が基本となる。統治や資源配分、社会、帰属意識など人間による諸活動がゆるやかに全体を構成しつつも中心となる機能は分節的な形で実効性が確保され、同時に機能の範囲に応じて多層的な構造を形作るといったイメージである。世界、国家、社会の各レベルにおいて、多元・多層を基本とする複合的な磁場が形成されることが考えられる。

いずれにしても、現時点では、今後の世界秩序の具体的な方向性やあり方について、何らかの確信に基づいて多くを語ることは困難である。拙速に陥ることなく、しかし悠長な時間の余裕はないことも念頭に置きつつ、我々は学問的探究を進める中で、21世紀世界の新秩序を構想していかなければならない。構想にむけては、世界レベルで覇権をめぐって争う能力を持つ大国の関係ならびにそれ以外の国々の発展と国際舞台での行動のあり方という二つの次元が複雑に絡み合って織り成される実践現場での多様な日常的営為を、注意深く、いわば鳥の目・人の目・虫の目をもって多角的に観察する必要があろう。そして、そこで紡ぎ出される制度──ある社会の成員によって、ある目的を達成するために正統と認められている了解・合意事項、行動定型、規範・ルール、慣習──を見出し、あるいは制度構築のための環境整備に貢献し、それらを丁寧に繋ぎ合わせて地域大、世界大の秩序形成へと発展、展開させなければならないだろう。それは、環大西洋世界で発展した既知のパラダイムを代替する「アジア環太平洋パラダイム」となるのではなかろうか。

本シリーズは、以上のような展望の下に展開する学問的営為の軌跡を記し、21世紀世界の新秩序を構想することに少しでも寄与することを目指すものである。

2018年3月31日

村上勇介・三重野文晴

あとがき

後記

構造主義者流にいえば(?)、本書の基底には、ラテンアメリカ研究、なかんずくペルー政治研究の先達である遅野井茂雄さんの存在がある(「先生」と呼ぶべきだが、ここでは親しみを込めて「さん」とする)。ご本人は関知しないことだが、本書の発端は、2017年度末に定年退職された際に遡る。その時、関係者の一部で、遅野井さんを囲んで出版する構想が持ち上がった。だが、出版事情が厳しいことをよくご存じであるご本人の強い意向から立ち消えた。以降、関係者の一部でその構想は時々話題となったが、実現しないままでいた。独立200年の年の選挙でペルーの歴史からすれば文字どおり画期的となるはずだった人物が大統領に当選し、しかしその後、相変わらずの、ラテンアメリカでも屈指の混迷に陥った事態を受け、遅野井さんから教えを受けた者でペルーの政治研究を行っている一部の者がそれをテーマとした研究を企画し、遅野井さんにも参加してもらっては、ということになった。

企画は遅野井さんの賛同も得て、実際に進める段階では遅野井さんも参加し、ご自身の論考の構想もお寄せいただいた。しかし残念ながら、執筆段階になって、体調がすぐれず期日には間に合いそうにないということで、最終的にはご辞退された(その後、幸いなことに、体調は回復された)。これまで以上に先行き不透明となっているペルーの政治状況を前に、まさに地域研究的でスケールの大きな分析を行っていただけるものと確信していただけに、後ろ髪を引かれる思いが強いが、2021年からあまり間をあけることもできず、このような形で世に問うこととした。本来であれば、第1章は、遅野井さんによる、極めてダイナミックかつ含蓄に富んだ分析だったはずである。役不足ながら、編者の議論でその幾分なりとも埋め合わせができていれば幸いである。

編者は、授業や大学院課程で遅野井さんの指導を受けたことはないものの、出身の県、大学と専攻、ゼミが同じだったため、学部の時から親しく接していただき、ラテンアメリカについて教えを受けてきた。信州人らしく、遅野井さんは天ぷらを好まれる。元々はメキシコに関心を向けていた編者が縁あってペルーの日本大使館で働くことになり、赴任直前にお会いした際にも、まだアジ研が市ヶ谷にあった頃で、場所や名前は記憶にないが、あの辺りの食事処の2階で天ぷら定食の昼食をご馳走になった。その時に、「機会があれば、どのようなものでも必ず活字にしなさい」との助言を受けた。その後、編者はその実践に努めてきた。本書は、30年以上前に遅野井さんから受けたアドバイスの一つの現れでもある。

この研究会企画の幹事であった岡田は、筑波大学人文社会科学研究科の一貫制博士課程で遅野井さんに師事した。入学当初はラテンアメリカ政治について全くの初心者で「日本におけるアイヌの政治」をやると言っていた頓珍漢を、温かく受け入れてくださっただけでなく、情熱溢れるラテンアメリカ政治研究へと誘っていただき、ペルーでの現地調査やペルー教皇庁カトリカ大学への留学、在ボリビア日本大使館での専門調査員勤務にあたってはその人徳とネットワークによって陰に陽に支援を受けた。人生の大転換期に、優しく人の温かさを取り戻すように導いていただいたことに感謝の念が絶えない。

磯田も筑波大学人文社会科学研究科で遅野井さんに師事した。まだ筑波生活に慣れない頃は常に気遣って下さり、大学会館のレストランでご馳走していただくなどの様々なご配慮を賜った。また、ペルー教皇庁カトリカ大学への留学や在パラグアイ日本大使館での専門調査員勤務時代には、不安から挫けそうになる度に励まして下さり、その幅広いネットワークの恩恵を受けて研究を続けることができた。助教として筑波で勤務を始めた後も、大学院の授業や大学間の国際交流で留意すべきことなど、多岐にわたり温かなアドバイスを頂戴した。これまでのご指導に対して言い尽くせないほどの感謝の念を抱いている。

中沢は、遅野井さんと直接の関係はない。在ウルグアイ日本大使館に続き、在ペルー日本大使館で専門調査員を務めた際も、直接お目にかかれずじまいであったが、遅野井さんのお名前は行く先々で轟いていた。エピソードを一つだけ。政務班員として頻繁に出入りしていたペルー国会には、この道数十年というベテランの名物儀典長がいる。なぜかいつも丈に合わないスーツを着ている彼は、訪れる度に私に「オソノイ、オソノイ」(スペイン語風に「ノ」にアクセント)と言ってニコニコしながら思い出を語ってくれた。おかげで、どこの誰とも分からないぽっと出の日本人でも、ランク・コンシャスで堅苦しいペルー国会方面で何とか仕事ができた。ペルー政治というフィールドにおける遅野井さんの大きな足跡に数多く助けられた者として、この機会に感謝を申し上げる。

本書は、以上のような直接、間接、様々な形で遅野井さんからラテンアメリカ研究、とりわけペルー政治分析の手ほどきを受けた後進数名による考察である。それぞれが、それぞれの考えによって、遅野井さんからの教えを礎に据えて分析と考察を行っている。今後のペルー研究、そしてラテンアメリカ研究の参考になることを願っている。

本書は、長年の学恩に厚く深く感謝し、遅野井茂雄さんに捧げられる。

日秘修好150年の年、2023年11月

【付記】本書はJSPS科研費21H04392による研究成果の一部である。

索引

地名・事項索引

  • あ行
    • アイマラ民族 21
    • アウトサイダー 24, 29, 89-90, 96, 110-111
    • アクター(行為主体) 17-18, 23-24, 101, 108
    • 足切り条項 17, 92, 110-111
    • アプラ党 58, 64, 73, 78, 98, 112-113, 116, 154, 161, 167, 177, 180, 183, 192-193, 195
    • アルゼンチン 78-82
    • アヤクチョ/アヤクチョ州 36, 80, 116-117, 174, 211-212
    • アレキパ/アレキパ州 44, 79, 110, 176-179
    • 異端派 64
    • 違法経済 212
    • インフォーマルセクター(非公式経済部門)/インフォーマル経済 22, 67, 103, 212
    • インディへニスモ(先住民復興運動)/
    • インディへニスタ 80, 180
    • 『エルコメルシオ』紙 186
    • エクアドル 79-80
    • SNS 70
    • オンセニオ 175-176
    • 穏健(中道)左派 63, 70, 80, 202
  • か行
    • 階層構造 50, 68
    • カウディジョ(政治的有力者) 14, 17, 57, 92, 98, 177
    • カウディジョ政党 99
    • 格差構造 57, 94
    • 革命同盟 183, 192
    • 寡頭支配/寡頭支配層 20, 50, 52, 75, 186, 192-193
    • カノン 128, 131-136
    • カハマルカ/カハマルカ州 30, 110, 126
    • 基本インフラ 145-146
    • キリスト教人民党 58, 65, 73, 98, 112, 114
    • 急進左派 13, 40, 63, 80, 96, 114
    • キューバ革命 61, 80
    • 共棲 58
    • 区 38, 152, 156, 158, 162, 168
    • クライアンテリズム 22, 57, 98, 112, 130
    • 郡 38, 152, 154, 156, 158, 162, 168
    • 群島/群島社会 58-59, 106
    • 決定的契機 49, 52, 61, 62
    • 権威主義体制 77
    • 県 38, 156
    • 憲法改正 207, 209
    • 抗議/抗議活動 124-125, 204-207
    • 構造問題 18
    • 後発工業化国 55
    • 国民行動党 83
    • 国民国家 52-54
    • 国民的合意 40, 82
    • 国有化 59
    • コスタ(海岸地域) 18, 20, 37, 56, 68, 76, 105-106
    • 国家公共事業機構 159
    • 国家主導型発展 53
    • 国家能力 210
    • 護民官局 124
    • コモディティ輸出ブーム 65
    • コロナ禍 94, 96
    • コロンビア 42, 55, 63, 77, 79-80
    • コンガ 136
    • コンセンサス型(多極共存型)民主主義 117
  • さ行
    • 最高指導者 57, 107
    • 再中央集権化 160
    • 財界 35, 44, 66, 73
    • 財政赤字 59
    • 左傾化/左旋回 63-64
    • 左派政権 72-73, 80
    • サブナショナル権威主義 130
    • 参加型行政 149, 155, 163-165
    • 参加型予算 147, 156, 163
    • シエラ(アンデス高地) 14-15, 37, 42, 56, 68, 76, 106, 203
    • 自主クーデタ 14, 32, 43, 147, 156, 199
    • 自動操縦 66, 210
    • 事前協議制度/事前協議 129-130, 136
    • ジニ係数 60, 62, 68, 127
    • 社会紛争 71, 123-124
    • 社会経済格差 165, 204
    • 自由ベルー党 29, 90, 201
    • 州 16, 38, 153-156, 158, 167
    • 州行政暫定評議会 147, 156, 168
    • 州知事 16, 38, 40, 162
    • 小党分裂化 71, 74, 91-92, 96
    • 市民社会 209
    • 新自由主義(ネオリベラリズム) 17, 61-64, 80, 100, 126, 199
    • 新自由主義レジーム 126-128, 130, 139, 204, 209
    • 人種差別意識 206, 211
    • 人民行動党 58, 64, 73, 98-100, 114, 167
    • 制憲議会 14, 31, 34, 59, 154-155, 186-191, 207
    • 制限選挙 77
    • 政治参加 52, 54, 107
    • 政党 36, 70, 90, 104-105, 107-108
    • 制度 36, 39
    • 制度革命党 83
    • セルバ(アマゾン熱帯地域) 37, 56, 68, 76
    • 選挙管理委員会 113, 180
    • 選挙制度改革 179-181
    • 選挙変易性 97, 102, 112
    • 先住民/インディオ 21, 34, 43, 51, 57, 61, 129, 136, 174, 176, 188-190, 204, 207, 209
    • 先住民共同体 125, 190-191
    • センデロルミノソ 30, 64, 174, 214
    • 先発工業化国 55, 78
  • た行
    • 第一次産品輸出 20, 51
    • 対外債務 53, 59, 61
    • 太平洋戦争 50
    • 大土地所有者 52, 80, 151
    • 多数決型民主主義 117
    • 多文化主義 42, 53, 61
    • 断片化 34, 74
    • 地域間格差 21, 68, 145, 166
    • 地方政府の自律性 166
    • 地方運動 161-162
    • 地方の叛乱 20, 175, 177, 187, 193
    • 地方分権化 38, 40, 126, 128, 146, 152, 157-165, 187-188
    • 中央集権化 39, 147, 156, 176
    • 仲介者(ブローカー) 22
    • 超高率(ハイパー)インフレ 61, 64, 93
    • 調整審議会 147, 162-165
    • チリ 50, 77, 80
    • 低成長 63, 71-73, 93
    • テクノクラート 66, 73
    • 鉄の三角形 66, 73, 114
    • テルケオ 174
    • 統一左翼 65, 81, 99, 114, 154, 156
    • 投票所の奪取 51
    • 投票立会人 180-181, 192
    • トゥパクアマル革命運動 42, 64-65
  • な行
    • ナショナリズムなき独立 53
    • 農地改革 30, 42, 59, 167, 202
  • は行
    • 反逆/祖国への反逆 37
    • 反政府武装集団 60, 65, 93-94
    • 反フジモリ 156
    • 反乱罪/反乱 14, 37, 173
    • 非識字者 105, 188-190, 193
    • 非常事態宣言 123, 199, 204
    • 罷免/罷免選挙 72, 137-138, 201
    • 貧困撲滅協議会 163
    • ビジャラン委員会 187-190
    • プノ/プノ州 21, 40, 44, 79, 174, 176, 194, 206, 211-212
    • ブラジル 54, 64, 78, 80-81, 109
    • フランチャイズ化 99-100
    • 振り子現象 55, 66, 98, 100
    • 分極化 73-74, 213
    • 分権化党 177, 183
    • 米州人権委員会 174-175
    • ペロン党 79
    • ベネズエラ 20, 55, 65, 77-78, 80-81, 208
    • ポスト新自由主義 64
    • ポピュリズム 23, 52, 78
    • ボリビア 21, 40, 79-81, 208
  • ま行
    • マスメディア 66, 70, 73
    • みなし解散 83
    • 民主主義/民主主義体制 49, 77
    • 民主主義への移行 61, 64
    • 民政移管 59, 61, 147, 152
    • メキシコ 63-64, 77-78, 80, 83
    • メスティソ(混血) 57, 186, 211
  • や行
    • 有権者登録 51, 181
    • 輸出経済ブーム 21-22
    • 輸入代替工業化 53
    • 予備選挙 108
  • ら行
    • ラスバンバス 123
    • 利益媒介機能 102
    • リマ/リマ郡/リマ郡長/リマ市/リマ首都圏 37-38, 68-70, 76-77, 79, 94, 100, 103, 105-106, 127, 129, 151, 177, 179, 186, 201-212
    • 臨時国会議員選挙 17, 71

人名索引

  • あ行
    • アヤデラトレ、ビクトルラウル 58, 78, 82, 98, 116, 176, 183-184, 195
    • アラオス、メルセデス 37, 39
    • アルカパロ、アルベルト 180
    • ウマラ、オジャンタ 81, 114, 129, 209
    • オタロラ、アルベルト 33
    • オドリア、マヌエル 78
  • か行
    • カーター、ジミー(ジェムズ) 61
    • カスティジョ、ペドロ 13, 29, 72, 89, 92, 99, 123, 145, 173, 199-204, 207
    • カストロポソ、ヒルデブラント 191
    • カルドーゾ、エンリケ 109
    • ガルシア、アラン 40, 81, 99, 104, 112-116, 153, 159, 168
    • クチンスキ、ペトロパブロ 16, 72
    • コトレル、フリオ 58
  • さ行
    • サガスティ、フランシスコ 39
    • サマネスオカンポ、ディビドゥ 178-180
    • サンチェス、ルイスアルベルト 180, 190
    • サンチェスセロ、ルイスミゲル 175, 177, 183-186, 195
    • サンマルティン、ホセデ 13
    • シモン、ユデ 136
    • セロン、ブラディミル 29, 90, 99, 113, 201
  • た行
    • チャベス、ウゴ 208
    • トレド、アレハンドロ 38, 40, 82, 128, 147, 157-158, 164, 168, 209
  • は行
    • バサドレ、ホルヘ 20, 175, 177, 180, 193-194
    • パニアグア、バレンティン 35, 40, 157
    • バランテス、アルフォンソ 81, 99, 114
    • バルカルセル、ルイスエドゥアルド 176, 180, 187
    • バルガスジョサ、マリオ 96, 116
    • ヒメネス、グスタボ 179
    • ビジャラン、マヌエルビセンテ 187
    • ビスカラ、マルティン 16-17, 39, 72
    • フジモリ、アルベルト 23, 65, 75-76, 90, 96, 99, 106, 127, 147, 156
    • フジモリ、ケイコ 72, 92, 99, 114, 145, 173, 201
    • ブスタマンテ、ホセ 78
    • べドヤ、ルイス 58, 98, 114
    • べラウンデ、ビクトルアンドレス 187, 189-190, 195
    • ベラウンデ、フェルナンド 43, 58, 78, 98, 153, 193
    • ベラスコ、フアン 54, 59, 75-76, 127, 167, 192
    • ペトロ、グスタボ 42
    • ボルアルテ、ディアナ 14-15, 32-34, 174, 204, 206, 208
  • ま行
    • マリアテギ、ホセカルロス 58, 176, 190-191
    • メリノ、マヌエル 33, 39
    • モラレス、エボ 40, 208
    • モラレス、フランシスコ 44
  • ら行
    • ライモンディ、アントニオ 77
    • ルーラ、ルイスイナシオ 81, 110
    • レギア、アウグスト 43, 75-76, 175-176
    • レルネル、サロモン 136
    • ロメロ、エミリオ 176, 187-188
  • わ行
    • ワトソン、アレキサンダー 103