中国文化要義
古い中国を認識し、新しい中国を建設する梁漱溟の思想がいまここに蘇る。中国の偉大さは、人類の理性の偉大さに他ならない。中国の欠陥は、理性の欠陥ではなく、理性に早く目覚め、文化が早く成熟したことに起因する欠陥である。これを理解すれば、必ず中国文化の不可解な謎は疑念なく解け、その利点と欠点、得失の所在を透徹して見ることができる——21世紀中国理解になお多大な示唆に富む、必読の梁漱溟の主著!(2025.11.30)
定価 (本体8,000円 + 税)
ISBN978-4-87791-338-0 C3036
- 訳者序
- 『中国文化要義』再版自序
- 自序
- 第一章 序論
- 一 いわゆる「中国文化」とは何か
- 二 中国文化の個性は極めて強い
- 三 中国文化の特徴を探し求める
- 四 参考とする証拠資料
- 第二章 中国人の家族から論じよう
- 一 馮友蘭氏による解釈
- 二 馮友蘭氏の言い切れないところについて反証する
- 三 文化の形成およびその個性
- 四 階梯観と流派観
- 五 ここまでのまとめ
- 第三章 集団生活する西洋人
- 一 中国と西洋社会との対照
- 二 中国と西洋文化の分水嶺
- 三 キリスト教と集団生活
- 四 ヨーロッパの中世社会
- 五 近代社会の萌芽
- 第四章 中国人には集団生活が欠けている
- 一 西洋人の長所と中国人の短所
- 二 中国人には集団生活が欠けている
- 三 団体と家族の両者は互いに受け入れない
- 第五章 中国は倫理本位社会である
- 一 倫理本位とは何か
- 二 倫理と経済との関わり
- 三 倫理と政治との関わり
- 四 倫理における宗教の役割
- 五 結果的に重点はどこにあるのか
- 第六章 道徳を以て宗教に代える
- 一 宗教とは何か
- 二 中国における宗教
- 三 周孔〔儒家〕の教化は宗教ではない
- 四 中国においては道徳が宗教の代わりである
- 五 周孔〔儒家〕における儀礼
- 六 倫理で社会を組織する
- 第七章 理性──人類の特徴
- 一 理性とは何か?
- 二 二種の理と二種の錯誤
- 三 中国民族精神の所在
- 第八章 階級対立と職業分岐
- 一 階級とは何か?
- 二 中国に階級はあるのか
- 三 職業分岐とはなにか
- 第九章 中国は国家か否か
- 一 中国は国家として像を結ばない
- 二 国家は階級統治により構成される
- 三 中国封建制の解体
- 四 中国政治の特殊性
- 五 西洋政治における進歩の理
- 第十章 道を治し、世を治す
- 一 中国社会の構造
- 二 内なるものへ力を注ぐ人生
- 三 中国文明の特異な輝き
- 四 士人がここにいることの効用
- 五 道を治し、世を治す
- 第十一章 時に乱れては治まり循環するものの、革命はない
- 一 周期的な乱れ
- 二 革命の不在
- 三 見えない産業革命
- 第十二章 人類文化における早熟
- 一 中国にはなぜ民主がないのか
- 二 人権自由が現れない所以
- 三 デモクラシー制度が現れない所以
- 四 人類の文化の早熟
- 第十三章 文化早熟後の中国
- 一 科学に達せず
- 二 理性は長け理智に欠ける
- 三 旋回し前進しない
- 四 中国文化の五大病
- 第十四章 結論
- 一 中国文化の特徴
- 二 民族性の由来
- 訳者注
- 原書編輯後記
- 梁漱溟『中国文化要義』解題(徐青)
- 日本語版訳者あとがき
- 索引
- 著者・訳者略歴
[著者略歴]
梁漱溟(りょう そうめい、1893年10月18日〜1988年6月23日)
モンゴル族出身の中国思想家。本名煥鼎(かんてい)、字寿銘(じゅめい)、筆名として寿名(じゅめい)、瘦民(そうみん)、漱溟(そうめい)を使用し、後に漱溟として知られる。広西省桂林市出身で、北京生まれ。中国近代史上最も影響力のある思想家の一人として、現代新儒家の代表者として「中国最後の儒家」と称される。1906年から1911年まで順天中学堂で学び、後に蔡元培の招聘で北京大学教授(インド哲学担当)就任。1924年以降、山東省、広東省、河南省を巡る教育活動を展開し、1931年、山東省鄒平に郷村建設研究院設立、民族自存を目指した社会改革を試みた。日中戦争期には国民参政会議員として活動し、統一建国同志会を発起し、中国民主政団同盟の設立に参加して中央常務委員を務めた。建国後は全国政治協商会議委員・常務委員を歴任し、1988年6月23日、北京にて没。享年95歳。泰州学派の影響を受けながら、中国独特の郷村建設理論を構築し、実践的にも多大な功績を残した。主な著作に『インド哲学概論』『東西文化及其哲学』『中国文化要義』『人心与人生』など多数。
[訳者略歴]
徐青(じょ せい)
中国上海市生。愛知大学を経て、2009年、名古屋大学大学院で博士(学術)取得。2009〜2011年、復旦大学歴史系PD(ポストドクター)として研究活動に従事し、2011年、浙江理工大学外国語学院専任講師着任、現在同大学副教授、大学院指導教員・学術委員会委員等。愛知大学国際問題研究所客員研究員、早稲田大学政治経済学術員訪問研究員、浙江省翻訳協会理事、竹久夢二学会準会員等。専門分野は国際文化関係学、日本言語文学。主な著書に『近代日本人の上海認識』(上海人民出版社、2012年9月)、『近代日本におけるシャンハイ・イメージー1931-1945』(国際書院、2023年10月)、『日本文化的另類視線』(東京書房、2024年2月)、『日本女作家宇野千代研究』(東京書房、2024年6月)等。翻訳分野では『日本文学と美食』(文彩堂、2025年3月)、『夢二の詩』(国際書院、2025年4月)、『現代中国のトイレ革命』(論創社、2025年6月)、『東方生活哲学』(文彩堂、2025年7月)等多数。
鈴木規夫(すずき のりお)
1957年横浜市生。愛知大学国際コミュニケーション学部教授。成蹊大学論文博士(政治学)。政治哲学(イスラーム学)。国際儒学連合会(北京)外国理事、日本東アジア実学研究会副会長、南原繁研究会幹事他。主な著書に、『日本人にとってイスラームとは何か』(ちくま新書1998)、『光の政治哲学─スフラワルディーとモダン』(国際書院2008)、『現代イスラーム現象 その恐怖と希望』(国際書院2009)等。
訳者序
梁漱溟の『中国文化要義』の執筆は、1941年春に広西大学で行った专题講演を端緒として始まった。翌年の春、桂林で本格的な執筆を開始し、1944年までに六章を完成させたが、日本軍の桂林侵攻によって中断を余儀なくされた。その後、1946年11月、重慶の北碚で再び執筆を再開し、1949年6月に最終的な完稿を果たした。同年11月、路明書店によって刊行され、後に『梁漱溟全集』第3巻に収録されるなど、多くの版を重ね続け、現在中国全土で数十万部の流通量を誇っている。2005年には『世紀人文シリーズ叢書・世紀文庫』にも選定され、さらなる広範な読者層に浸透した。今回の日本語訳は、中国国内の「世界出版集団・上海人民出版社」が2011年に刊行した版を底本として翻訳されたものである。
『中国文化要義』の内容は、政治・経済・歴史・社会文化など多岐にわたり、中国文化の本質的特徴を体系的に解明している。特に、西洋文化がキリスト教を基盤に集団生活と個人本位を形成したのに対し、中国社会は周公・孔子の礼楽教化を中心に倫理本位社会へと発展したことが指摘され、宗教問題を中国と西洋(以下「中西」と略)との文化の根本的な分岐点として位置づけている。集団生活と家族生活の差異を比較する中で、梁漱溟は中国社会が理性の早熟によって宗教を道德に、法を礼楽・礼俗に置き換え、循環型の社会構造を形成したと同時に、科学技術と民主制度の育成に欠けた側面を論じている。彼は単なる時代の違いによる文化比較を批判し、「流派観」による文化的対比の重要性を強調するが、自らが提唱した中西文化三時期発展理論の方法論的矛盾も指摘している。
梁漱溟は中国問題の理解について、「百年の変遷を把握し、社会の内外情勢を総合的に認識する必要がある」と指摘した。更に重要なのは、「変化する中国社会を理解するためには、変わらない古代中国社会の理解が前提である」という独自の論理である。『中国文化要義』において、梁漱溟は中国文化を「中国人が千年にわたり生活に基づく固有の価値体系」と定義し、外来文化との根本的な差異を強調している。
梁漱溟は「中国文化」の本質を問う、14の核心的特徴を提示する。それらは「家族本位の社会構造」「理性優先の思考方式」など、地理的・歴史的制約を超えた「精神的存在」として成立している。特に「理性と理智」の章では、中国独特の倫理観が西洋の合理的思考と異なる独自の道を歩んでいることを論証している。
この著作が完成した1941年が日中戦争の最中であったことに鑑みると、2025年という「終戦」80周年の節目に、梁漱溟の思想を再検討する意義は三つに整理できる。第一に、梁漱溟の思想形成過程で日本の知識人(特に幸徳秋水)の影響を受けたという日中思想交流の貴重な例証である。第二に、当時の中国社会改革論としての現代的意義を再評価できる。第三に、現代アジアにおける文化の自覚という視点から、梁漱溟の「文化比較論」が示す示唆を再考できる。
梁漱溟が日本の知識人に示した関心は、単なる社会主義思想を超えた多面的な交流を反映している。長谷川如是閑の「国家論」への共感は、中国伝統の「天下観」と近代国家観の対話を可能にし、厨川白村の『東西の自然詩観』への共感は、日中文化の普遍性を認めるその眼を映し、更に河上肇の『自叙伝』への深い関心は、梁漱溟が「真理を求める勇士」として評価した河上肇の人生実践に、自己の思想形成のための模範を見い出していたことを示している。
梁漱溟は文化大革命的動乱中にも『日本史』『日本近代現代簡明史』などの著書を読み続け、日中思想交流の継続性を思考していた。このような知識の交流を通じて、梁漱溟は日中両国の近代化過程における共通の課題を認識し、その解決策を模索した。特に河上肇の信仰と行為への評価は、梁漱溟自身の「人生実践」的な思考に深く関与している。日本の知識人たちの思想は、梁漱溟の思想形成にとって不可欠な触媒であった。
明治維新を契機に西洋文化の輸入が加速するなかで、日本が中国に対する関心を失い始めたのは、単なる文化的な違いではなく、近代国家形成過程における意識の転換の違いと深く関連していた。当時の日本は「脱亜入欧」の道を選び、その過程で中国を「停滞した老大国」という誤った認識に陥った。この偏った認識は第二次世界大戦後も続き、敗戦後の日本がアメリカの保護下で新中国への理解を怠る一方で、21世紀に入ると中国の経済的躍進に対し「中国脅威論」が生まれたという一連の現象は、近代以降の日中関係史における一貫した認識構造の反映である。
こうした歴史的背景の中で、日本が西洋理論に依存し続けることは、日中関係の改善に必ずしもプラスを生まない。梁漱溟が1936年に指摘したように、人類の危機の解決には「理性の発揮」と「中国文化の長所」の活用は不可欠である。先生は当時の国際情勢においても、科学技術の競争がもたらす人類の危機を予見し、中国の倫理本位の文化が世界平和の礎になる可能性を見据えていた。この洞察は、現代の「中国脅威論」が持つ短絡さに対し、日中両国が共有すべき文化的資源であることを示唆している。
梁漱溟の言葉に照らすと、日本が西洋理論の注釈としての自己認識を超えて、中国の「理性」と「倫理本位」の文化を再発見することが、東アジアの安定と共栄にとって不可欠である。歴史的に見れば、日本が中国の文化遺産に触れずに西洋の理論を適用した結果、日中関係の誤解を招いたことが少なくない。先生が提唱する「人類の救い」の道は、21世紀の日中関係においてもなお示唆的であり、本書は両国が文化的相互理解を深める一助となるだろう。
梁漱溟の著作は、戦時期中における中国知識人の思想的抵抗の証としての価値を有するだけでなく、東アジア思想史における「非戦的思考」の貴重な遺産としても位置づけられる。特に注目すべきは、その思想が幸徳秋水や河上肇などの日本の知識人たちの知の連鎖を形成したことで、明治期以降の日本が抱いた「中国停滞観」に直接対峙する「中国の早熟性」論を生み出した点である。この理論は、単なる歴史的考察を超え、現在の東アジア秩序論争にも深く関与する思想的武器として機能している。
この文脈から、本書の紹介は単なる学術的価値にとどまらず、戦争記憶の共有を促す上でも重要な意味を持つ。日本が近代化の過程で獲得した西洋理論に依存し続けることは、日中関係の改善に必ずしもプラスを生むわけではない。梁漱溟が指摘する「理性」と「倫理本位」の文化は、東アジア儒家文化圏の安定と共栄を実現するための共有資源である。そのため、日本の学者や一般民衆が中国の過去と現在を改めて理解することは、誤解を解消し、新しい日中関係を築く第一歩となる。
本書の日本語版刊行は、戦時中の知の連鎖を現代に引き継ぐことを目指すものである。梁漱溟と日本の知識人たちの交流を再評価することは、近代東アジア思想圏の再構築に資するとともに、21世紀の日中関係においても示唆的である。真の中国文化を理解することは、盲目的な「中国脅威論」を克服し、東アジアの安定団結を実現するための重要なステップとなるにちがいない。
2025年10月3日 上海
徐青
『中国文化要義』再版自序
平素から「古い中国を認識し、新しい中国を建設する」ことを私は唱えてきた。この『中国文化要義』の一書はわれら中国の人々にその教えを求めんとするものである。本書初版は成都の路明書店より発行された。印刷部数は多くなかった。ただ、誤字脱字は多かったので、改めてそれらを訂正し、上海でこの再版を発行した。本書が広がることにより、多くの人々からさまざまな教えを賜ることがかなえば、筆者望外の喜びである。
1986年2月 梁漱溟
自序
『東西文化およびその哲学』(1920-1921年)、『中国民族自力救済運動最後の覚悟』(1929-1931年)、『郷村建設理論』(1932-1936年)といった三冊の後の本書は、私の第四冊目にあたる著書である。1941年春に広西大学で行った二ヶ月間の学術講演が、まず本書の基礎を成しており、その翌春から桂林にて執筆を始め、1944年までには、立て続けに六章、約八万字を書き上げたのだが、その後の日本軍の桂林侵攻に伴い執筆は中断された。勝利後も国内和平工作に忙しく執筆する余裕はなかった。1946年11月、私は南京から北碚に戻り、また以前の仕事を整理しはじめて、執筆、講演などに勤しんでいたのだが、本書について桂林の旧稿は素材としてのみ用いて文章の構成は改めて組み直した。書きはじめてから約九年を経て、現在(1949年6月)に至り、ようやく擱筆した。
四冊の本には内容上同じないしは重複するところがある。なぜそのようになったのかといえば、元々問題がそれぞれ関連しており同じであったからである。私の思考プロセスにおいては一つの文脈のもとに発展してきたものである。したがって前後で深さや精密さは異なっていたとしても、根本の見地においてはほぼ変わるところはない。特に、この第四冊『中国文化要義』は、第三冊に続いて書いたものであるため、その間には更に深い関係にあり、第三冊を読んでおくことは第四冊を理解する鍵となるはずである。第三冊の『郷村建設理論』は、別名『中国民族の前途』である。内容は上、下二巻に分かれており、上巻では中国問題の認識を扱い、下巻では中国問題の解決を扱っている。──一つの問題を解決するにはまず問題をよく認識しなければならない。世界の交通の拡張により、この百年の間、西洋人の力と西洋文化が東方へ蔓延してきたことによって中国問題は発生した。この中国問題を認識するには、中国社会におけるここ百年の変化及びその内外情勢を知らなければならない。変化することのなかったかつての古い中国社会を知ることは、その後の変化を知る前提である。本書『中国文化要義』は、まさに今、前書で講じた古い中国社会の特徴をさらに広く、詳しく掘り下げている。
本書の示しているように、私は「学問のための学問」をするのではない。私は中国問題に刺激を受け、それを解決することを志している。したがって、その追求は、中国の歴史、文化を遡らざるをえないところにまで心を遣わなければならず、可能な限り明白にしないではおかないのである。「社会発展史」とは何か? 「文化哲学」とは何か? 当初、私はこれらに想到することはなかった。一面から言えば、その動機はあまりにも実用に近づき過ぎており(これはまさしく中国人の短所である)、学問の根源を産み出すには不足があった。しかし、他面から言えば、それはただ単に書籍上の知識ではなく学究式の研究でもない。生きた問題、生きた材料を活用し、朝に夕に、寝ても覚めても、この一点を会得したかったのである。そこにはすべて生命があり、それは頭脳の一面に偏っただけの活動なのではない。それはまる四十年の生活体験の中にあり、空虚な名詞と偽りの概念ではない。
私は生まれながらの中国人である。ちょうどここ数十年間、中国問題は極めて厳しい時期にあるため、それについて私が悩むのは至極当然である。家庭環境と最も近い社会環境において、私は幼い頃からこの問題に自覚的であらざるをえなかった*1。私は早い時期からこの問題に取り組んでいた。大局的で時事的なものへの関心はすべて天性に由来する。半生を過ぎた今、自ら嘆くのは「私は終始考える人ではあるが実践の人ではない。できるだけ考えることに力をいれ、実践は他人に譲るべきであろう」、ということである。しかし、私は幼いころから実践活動に参加しており*2、ずっと座談より実践することを好んできた。出世の思想があれば出世の生活があり、革命の思想があれば革命の実践がある。特に中国問題のためには、活路を目指す方向へ全力で尽くしてきた。一生あくせく苦労してきたのである。概略的ではあるが、以下にそれをまず記しておこう*3。
中国問題で苦労し走り回っていた頃に体得、会得した見方が私にはある。それは、この現実問題は元々中国人の誰にもその身の中にある問題なのではないのか、ただ、分からず知らないだけなのだ、ということである。多く感じ反省した後のその人の思想、行動は、他人と同じではない。むろんその形は外側に現れるのではなく心に存在するのであるから、それを手にして見るようなことは許されない。そこに何か考えるところがあるのであれば、それは体得、会得されたものに他ならない。感覚から実践行動へ発展し、実践行動から体得するところがあり、体得を積むとそれは私自身の思想となり、その思想があればさらに実践行動に移る……このように転々と循環して積み重なり、私は已むことはなかった。その間も読書していなかったわけではない。ただ、読書するにしても現実問題をめぐり読書し、学習するにも現実問題をめぐり学習してきた。表面的に読むのでも学ぶのでもない。今日ここに至って、そうした見解、思想の上にあってみれば、そこに深く入り込むほどに、その体系は大きなものとなる。我は他人の言うところに従うことを以て知るというのでは、あまりにも自分は愚かであるので、もっと確実な知とならないものかと強く欲するのである!
今日、見解、思想と私が説くものはすべて、現実問題から刺激され、行動と反応の間から生まれたものである。それはむろん間違ってはいない。しかし、知らなければならないのは、現実問題の下に逼りその中で駆け回りながらでは、深刻な見解、思想は生まれにくいと言うことである。それらを超えて静かなる心を以て初めて現れるものがある。
そこで、私は少年の頃、中国問題の刺激を受けた直後、人生問題に深く感じるところあり、それを反復探究し続けている*4。当下の中国問題に比べ人生問題は遥かに広汎で根本的で深いが、これにより現実問題が制限されることはない。過去四十年あまりを回顧すれば、私は常にこの二つの問題の間で考えを深め、時にこの問題に重心をおき時にあの問題に重心をおくといった具合に、転々とし一定ではなかったものの、問題がまた別の問題に繋がり、ちょうど相互に扶助し合っていた。そして私は、よく動くと同時に静かな人でもあった。一生の中には、時に奔走苦労し時に世を避け静かに物事を考えるといったことは、動静の間に頻繁にあり、止む事はなかった*5。動くが盲目的には動かず、考えるが空想はしない。いつもそのようにしている私は、浅薄で俗な人間なのであろう。
人生問題に悩まされ解決できないため、知らないうちに私は哲学の道を歩み、東西さまざまな思想家たちの門をくぐることになった。だが、人生問題が少し分かってくると、もう多くは求めなくなった。かりに哲学が誰でも少しくらいは知らなければならないものであるのなら、そのようなものとして、まさに少しくらい私には分かったのである。これは哲学を專門とする人とは異なるところであろう。また、人生問題に集中し世俗を超越することと俗世界に入ることとを反復し、そこに力を致す者にとっては、見聞と思弁との間をいたずらに出入りすることはない。見聞と思弁の外に大きな意味がある。これもまた一般の哲学者と違うところである。その異同得失についてはここでは論ぜずおこう。結局ところ、それは人生問題についての私の見解、思想であり、さらに今日の私の人柄、実践行動なのである。同様に、中国問題が何十年来解決できないのであれば、私は実践しなければならず、政治、経済、歴史及び社会、文化の諸学問の研究に没頭しなければならない。だが、いったん中国の前途と活路との関係に入ると、ふたたび学問に戻ることはできなくなる。究極において学問とは何であるのか何が学問ではないのかは論じないでおこう。つまり、中国問題に対する見解、思想を私は持ち、さらにそれが今日の私の主張と実践となっているのである。
「学問はどうでもいい」、「私は学者ではない」、「哲学者として私を見るのは、やはり私についてよく分かっていないのだ」……こうした何度もの告白は(前掲各書参照)、私にとって無意味な声明というわけではない。私の友人がもし誰かに、梁漱溟はどのような人間なのか? と聞かれたなら、私の代わりに、
「彼は思想のある人である。」
あるいは、
「彼は思想のある人である、そしてその思想を元に行動する人である。」
と、答えてほしいと私は考えている。そう説かれるのが最もよい。あるいはまた、
「彼は思想家であり同時にまた社会改造運動家である。」
というのであれば、十分にお世辞もこめられている。
本書は主に、中国史とその文化に関する私の見解であり、その内容は各々専門的学問分野にまで及んでいる。はじめは学者や專門家のために書いたものではなかったが、学者や專門家たちにも本書は多く資するところがあろう。まずはその程度のご理解を読者に頂いておいてから、持ち上げるでも譏るでもなく、この本をお読み頂ければ、と私は考えている。
「古い中国を認識し、新しい中国を建設する」──これは私のスローガンである。本書の後に『現代中国政治問題研究』という本を書きたいと私は考えている。そして、この数十年来、中国問題が政治的に紛糾し軌道にのらないでいることが、実は苦悶の焦点であることを示したい。新中国の建設は必ずその政治的執行により始まる。これは疑いえない。しかし、一旦古い中国への認識があると、この数十年近く中国を邪魔してきたものが何であったのか、必ず突然に悟ることになり、抜群の見解に至るだろう。そこから政治的に如何なる活路があるのか、あるいはないのか、きっとはっきり言えるであろう。それらについてもまた引き続き読者にご教示賜りたいと私は考えている。
1949年10月
漱溟記
注
*1: 『我が自学小史』第四、第五の両節参照。
*2: 八歳の時に北京市内でビラを配ったことを指している。『我が自学小史』参照。
*3: 少年の時は立憲君主運動に熱心であったが、次に1911年の革命に参加し、1927年以降は郷村運動を始め、1937年以降は抗日戦争のために駆け回った。その中では、国内の団結運動および敵の後方を巡歴した。勝利後もまた平和のために駆け回った。
*4: 人生問題の悩みは十七歳の時から始まった。二十歳になった時、出家し仏法を求めようとした。
*5: 過去に、完全に静かになり、自修思考の時期が三回あった。(一)1912年後から1916年前(二)1925年春から1928年春(三)1946年、政治協商会議(国共停戦協定)を去りて、今日に至るまで。
- あ行
- 愛知 374
- 愛智 374
- 意識 15, 40, 68, 71, 78, 83, 85, 87, 97, 105-106, 110, 114, 120, 142, 164, 178, 187-188, 230-231, 238-239, 244, 245, 260, 278, 281, 292, 296, 297, 304, 312-313, 318-319, 326, 348, 355-357, 359, 380-381, 394, 398, 405, 416, 419, 421, 426, 428
- イスラーム 85, 147, 376
- 稲葉君山 67, 113
- インド 27, 38, 41, 107, 145, 163-164, 171-172, 188, 193, 274, 284, 327, 333, 353-354, 374, 386, 404-405, 412-413, 415
- 内山完造 51, 55, 423, 431
- ヴェブレン 214, 221, 330
- エゴイズム 158
- エジプト 27, 171-172
- エレン・ケイ 192
- 王治心 54, 145, 150, 172
- 王陽明 154, 190, 380
- 王礼錫 37, 54
- オッペンハイマー 47, 55, 238, 249, 306, 317, 319
- か行
- 階級 37, 66, 71, 80, 90, 92, 96, 123-124, 163, 165, 194-195, 197-206, 212-221, 223, 231-237, 240-245, 248-251, 253-259, 261, 263, 266-271, 276, 285, 289, 297, 302, 304, 306-308, 310, 315, 319-321, 323, 325, 327-328, 330, 333, 335-339, 345, 348, 366, 371, 385, 387-388, 393, 398, 401, 404, 410, 427
- 階級対立 197-198, 199, 206, 212, 215, 219, 223, 249, 263-264, 267, 270
- 回民 154, 283
- 外来文化 14, 27-28
- 科学 13, 15, 32, 40-41, 44, 70-71, 74, 142, 180-181, 184-186, 195, 213, 274, 325-327, 369-374, 376, 378-379, 382-384, 389, 401-403, 423-424
- 夏曽佑 328
- 家族 13, 30, 38, 48, 51, 55, 57-63, 67-69, 77, 82, 85-87, 92-93, 102, 107-108, 111-114, 117, 119-120, 123-124, 129, 132, 139, 166, 168, 170, 219, 231, 239, 243, 263, 265, 266-268, 279, 304, 319, 334-335, 337, 341, 343-344, 366, 397-399, 402-403, 416, 426, 428
- 家族本位 14, 57, 118-120, 163, 397, 398
- 家庭 19, 30, 39, 57-58, 61-63, 75, 77, 82, 85, 93, 102, 105, 110, 112, 117-120, 122, 124, 129-130, 137, 166-168, 191-192, 230-231, 263, 266
- 家庭倫理 127-128
- 感覚体 177, 179, 183-184, 186
- カント 380
- 観念 41-42, 46, 69-70, 101, 106, 121-124, 132-133, 137, 149, 164-165, 168, 170, 172, 175, 177, 185, 194, 216, 218, 227-228, 230, 232-233, 267, 276, 283, 292, 295, 297, 335, 338-339, 341, 344, 362, 370, 372-373, 380-381, 394, 407, 410, 427, 429, 431
- 官能 352, 425
- 漢民 154-155
- 機会論 150
- 魏晋清談 384
- 義務 46, 86, 92, 98, 112, 120, 122-125, 127-128, 131, 133-135, 137, 169, 192, 264, 268-269, 276, 280, 283-284, 310, 342, 350-351, 402
- 客観 66, 70, 136, 169, 318, 320, 347, 351, 354, 362-363, 369-372, 383, 391, 423
- 教育 25, 34, 39, 51, 61-62, 104-106, 122, 134-135, 147, 151-152, 166, 189, 193, 195, 201, 203-204, 213-214, 245-247, 256, 258, 273, 286, 305, 342, 345, 362-363, 366, 405, 407, 415, 431
- 教化 45, 113, 126, 131, 139, 145, 147, 156, 193, 236, 285-286, 288, 292, 338, 340-342, 344, 366, 398-399, 412
- 共産主義 320
- 極権 78
- 極権主義 78
- 義理 322, 351, 380-381
- キリスト教 13, 67-68, 81-82, 85-90, 92-93, 97-98, 112-113, 133, 139, 144, 147, 185, 291-296, 334, 344, 399
- ギルド 90, 94-96, 111, 266-267, 275, 427
- クロポトキン 309, 355, 418
- 軍事 32-33, 91, 158, 404, 412
- 経済 13, 15, 21, 25, 29, 32-34, 59, 61, 63-66, 70, 79-80, 90-96, 106, 119, 121-123, 132, 142, 163, 166, 197-204, 209, 212, 217-218, 220, 233-234, 237-242, 249, 258-259, 264-265, 268-270, 307, 311, 313, 315-317, 319, 328, 337, 348, 350-352, 360-363, 366, 370, 381, 384-386, 388, 392-394, 401, 403-404, 408, 412-414, 416, 422, 427
- 芸術 70, 159, 161, 371, 403, 423
- 血族 83, 121, 407
- 厳復 43, 82, 85, 95, 169
- 権利 42, 46, 86, 92, 123, 128, 133-135, 169, 198, 202, 250, 261, 280, 296, 305, 333, 338, 342, 350, 364, 381, 402
- 権力 45, 52, 85-86, 88, 94, 98, 124, 136, 170-172, 187, 194-195, 209, 215, 243, 248, 250, 252, 254-257, 261, 263, 268, 276, 286-299, 333, 336, 338, 348, 399
- 厳幾道 35, 41-42, 54
- 孝 49, 113, 119, 124-125, 130-131, 134, 166, 168, 173, 180, 192, 194, 210, 236, 270, 284, 288, 322-323, 390-391, 402-403, 428, 431
- 孔子 13, 34-35, 54, 89, 113, 131, 145, 147-154, 156-157, 160-163, 165, 168, 170-171, 173, 186, 192, 214, 246-248, 278, 282, 290, 292-293, 295, 303, 321, 323-324, 344
- 向上心 187, 193-194, 340, 353, 381
- 孔孟 155, 323-324, 380
- 康有為 35, 298
- 黄梨洲 43, 343
- 国民 37, 49, 60, 80, 106, 124, 135, 206, 227-229, 231-232, 234, 252, 292, 343, 347, 399, 427, 429
- 国民性 55, 66-67, 164, 218
- 辜鴻銘 274
- 個人 38, 43, 52, 60, 62, 67, 77-81, 88, 96-97, 101, 104-105, 108, 112-114, 117-119, 121-122, 126, 132-136, 152-153, 168-170, 187-188, 192, 206, 208, 219, 231, 241, 246, 249, 254-256, 264, 267, 275-278, 280, 282-284, 295, 301, 303-304, 309, 326-327, 332-333, 335-337, 339-342, 345, 354-355, 365-366, 381, 389, 398, 422-423, 426
- 胡石青 104, 144-145, 173
- 国家 14-15, 25, 29, 38, 43, 45-49, 51, 55, 57, 60-61, 83, 91, 95, 97-99, 104, 107-108, 113-114, 118, 121, 124-125, 134-135, 166, 168-169, 186, 193, 199, 202, 204, 217, 223-236, 243, 249-250, 256-260, 263, 274-277, 281-282, 291-292, 294-295, 297, 299, 306, 308-310, 315, 325, 333-336, 339-341, 385, 387, 393, 397-398, 400-404, 406, 410, 413, 418, 431
- 国家集団 124
- 五来欣造 187
- さ行
- ジェンクス 36, 69, 94, 119, 346, 347, 376, 382
- 自覚 14, 19, 79, 84, 98, 110, 117, 128, 144, 152, 155, 159, 171, 179, 182, 189-190, 192, 200, 216, 244, 285-286, 294, 312, 320, 345, 351, 353, 380, 390-391, 400, 406, 408, 411, 415, 430
- 自然 14, 29, 33, 45, 52, 67, 73, 84, 105-106, 109-110, 117, 119, 121, 124, 129-132, 140-142, 157, 161, 166-167, 169-171, 182, 192-194, 201, 204-205, 207-209, 216-217, 231, 233-234, 238, 240, 245-246, 252, 254, 256, 263, 266, 274, 281, 284, 288, 296, 299, 312-313, 315, 317, 319, 328, 332, 354, 361, 363, 377, 380, 382, 384, 394, 400, 403-404, 406, 408, 410-412, 414, 422, 424, 426-427, 430
- 自然界 36, 172, 200, 312, 314-318, 360, 377, 389, 394, 403
- 自然法 45, 167, 232
- 思想 14-16, 19-22, 25, 43-45, 47, 64, 69, 77, 79-80, 84, 112, 137, 139, 148, 156, 172, 175, 179, 188, 194-195, 211, 224, 228-230, 255, 260, 262, 290-291, 293, 296, 327, 331, 338, 340, 367, 371-373, 375, 377, 384, 388-389, 394, 401, 407, 431
- 資本主義 38, 68, 74, 123, 237, 264-265, 268, 302, 313, 386
- 資本論 114
- 社会 13-14, 19, 21-22, 25-27, 32-39, 42, 44-45, 47-49, 53-54, 57-59, 62-63, 65, 67, 69-71, 75, 77-87, 90-91, 93-96, 99, 101, 104-106, 108-111, 114, 117-122, 124-125, 127, 129-133, 135-137, 140-142, 151, 153, 155-156, 162-164, 166-171, 187-189, 192-195, 197-204, 206-209, 211-212, 214-220, 224, 226, 228, 230-234, 236-246, 248, 250-251, 255-257, 259, 263-270, 273-274, 275-279, 282-286, 288-289, 291, 296-304, 306-310, 312, 314, 317-321, 323-324, 326-335, 337, 339-343, 345, 347-348, 351-352, 355-356, 358-363, 366, 370-371, 379-380, 383, 385-387, 389-392, 394, 397-400, 402-404, 410, 412-416, 418-420, 422-423, 425-431
- 社会化 57, 59, 62, 68, 204, 362
- 宗教 13, 33-34, 46, 49, 54, 64, 68-69, 78, 81-88, 90, 93, 95, 106-107, 112-113, 115, 125, 128-129, 137, 139-164, 167, 171-173, 175, 185, 188-190, 195, 198, 229, 231, 234, 238, 242-245, 247, 260, 274-275, 277, 282-284, 286, 293-296, 299, 312-313, 320-321, 324, 327, 329, 340, 345, 351, 359, 372, 374, 378-382, 390, 393, 399-400, 402-403, 405, 407, 411-412, 414-416, 420, 427
- 集団 30, 53, 81, 85, 87-90, 92, 96, 101-106, 113, 117, 120, 122-123, 129, 135-136, 140, 167, 191, 234, 242-244, 247, 263, 266-267, 277, 279-281, 287, 291, 295, 304, 307, 308, 314-316, 320, 333-338, 340-341, 343, 348, 360, 397-398, 400-402, 416, 422, 428-429
- 集団化 62, 277
- 集団組 85, 97, 104, 397-398
- 集団社会 92, 263
- 集団性 79, 93, 110
- 集団生活 13, 62, 77, 79-80, 82, 85, 87-91, 93-94, 96-97, 101, 106-107, 109, 111-114, 117, 122-123, 133, 135, 139, 166, 263, 334-335, 338, 343-344, 366, 397-399, 427-429, 431
- 儒学 145, 290-291, 296
- 儒家 28, 45, 81-82, 89, 114, 139, 145, 147, 149-152, 154, 156, 158-159, 164, 169-170, 185, 187, 189, 192, 229-230, 252, 282, 286, 290-291, 293, 295, 297-298, 399
- 儒家精神 155
- 主権 91, 97, 431
- 荀子 150, 159-160
- 商鞅変法 59
- 章太炎 119, 243
- ジョセフ 405, 431
- 自律 152, 155, 283, 285-286, 400
- 辛亥革命 111, 308, 310, 395
- 人権 46, 78-79, 133, 256, 335-336, 339-340, 395
- 信仰 14, 34, 68, 83-84, 86-88, 129, 137, 140, 142, 144, 146, 150, 152, 283, 293, 320, 340
- 心思 177, 183-184, 200-201, 211, 257-258, 270, 280, 293, 313, 317-318, 324-327, 338, 354, 357, 359, 361, 363, 383-384, 388-389, 411, 424
- 心思作用 178-180, 183-184, 186-187, 244, 279, 285, 352, 369, 381
- 人生観 344-345, 373
- 親族 39, 46, 102, 121, 191, 269, 276, 389
- 身体 73, 105, 121, 126, 128, 143, 153, 156, 177, 185, 189, 191, 322, 340, 352-361, 363, 373-376, 383, 385, 388, 391, 395, 401, 410-417, 419-425, 430
- 西欧 232-233, 259, 292, 306, 345, 348, 379
- 精神 14, 25, 26, 28, 32, 35, 43, 45, 51-52, 54, 62, 65, 82, 84-85, 87, 89-90, 93, 101-102, 109, 111, 113, 124, 126, 128, 134, 142, 146-147, 149, 152-154, 165, 169, 184, 187-188, 192-194, 200, 223, 229, 244, 260, 265, 282, 294, 296-297, 299, 309, 310, 331-333, 340-342, 344, 350, 360, 369, 372, 377, 381, 390, 398, 400, 402, 405, 415-416, 422-423, 426, 428
- 制度 25, 36, 43, 45, 58, 64, 67, 69, 78, 85-87, 91, 94, 97, 109-110, 120, 139, 145, 166-167, 169, 189, 194, 198-202, 217, 241, 248, 251-255, 257, 264, 268, 271-272, 279, 281, 289-290, 305, 307, 309-310, 313, 329, 331, 333, 343, 345, 347-348, 362-363, 366, 379, 390-391, 398, 418, 430
- 西洋 13-16, 26-27, 34-35, 38, 40-42, 44, 47-48, 59, 72, 74, 77-82, 85, 89, 94, 101, 104-105, 108-109, 111-113, 117-118, 123-124, 130, 133-134, 136, 139, 162, 164, 170, 172, 180, 185, 189, 193-194, 197, 206, 210-212, 220, 228, 230-232, 237, 240-243, 245, 247-251, 255, 259, 261, 263-265, 274-276, 279-281, 285-286, 289, 291-295, 297, 302-304, 312-314, 316, 333-334, 336-345, 347-351, 353, 363, 366-367, 372-384, 386, 389-395, 398-400, 402-406, 410, 412-418, 421, 423-426
- 西洋社会 77-78, 80, 89, 98, 113-114, 117, 121, 130, 197, 224, 237, 342, 387, 415
- 西洋人 18, 32, 42, 51-52, 57, 77, 82, 87-89, 93, 97-98, 101, 105-106, 108, 110, 112, 117, 124, 127, 133, 135, 139, 180, 185-186, 230-231, 269, 279-280, 292, 298, 307, 314-315, 327, 335-336, 338, 344, 351, 366, 372-373, 376, 380, 384, 393, 397, 399, 403, 406, 410, 415-416, 420-422, 425-431
- 西洋文化 13-14, 18, 34, 74-75, 81, 89, 113, 139, 164, 175, 296, 352, 363, 378, 393-395, 399
- 西洋文明 274, 375
- 西洋文字 408
- 世界文化 73, 98-99, 115, 148, 205, 298
- 全体 29-30, 45, 53-54, 58, 68, 71-73, 77-78, 80-81, 91, 93, 111, 124, 168, 185, 192, 205-207, 217, 229, 282-283, 289, 310, 317, 352, 395, 416
- 銭穆 49
- ソーンダイク 98-99, 148
- 庄澤宣 39, 51, 273
- 荘子 150, 162
- 宗族 110, 119, 122, 213, 215-216, 264, 277, 305
- 宋明理学 384
- 孫文 253
- た行
- 太平天国 229, 260, 304, 308
- 他文化 26-28
- 譚嗣同 342
- 知性 326, 355, 388
- 秩序 15, 25, 101-102, 105, 108, 119, 125, 139-140, 153-154, 163, 165-167, 169-171, 184, 198-199, 234, 265, 274-275, 278, 282-283, 285, 290-291, 299, 304, 308-309, 321, 332, 334, 390-391, 400, 423
- 中国思想 28, 34, 45, 54, 132, 189, 229, 290, 372, 423
- 中国社会 13-14, 18-19, 35, 37-38, 43-45, 48, 50, 54, 69, 75, 77, 82, 93, 99, 108-109, 111, 114, 118, 130, 132, 164, 166-167, 189, 193, 197, 205-206, 212, 219, 226, 237, 240, 260, 263-264, 266-267, 276-277, 282, 291, 311, 329, 331, 333, 339, 348, 351, 379, 386-387, 389, 400
- 中国文化 13-16, 25-29, 31-35, 38, 40, 44-47, 49-50, 53, 55, 57, 67-68, 73, 75, 107, 109, 113, 115, 139, 145-146, 153, 162, 167, 171-172, 175, 193, 210, 213, 223, 226, 243, 260, 293-295, 297-298, 300, 307, 315, 317, 319, 329, 331, 342, 352-353, 363, 371, 376-377, 388-391, 393, 397, 399, 402-404, 414, 417, 424-426, 430-431
- 中国文明 274
- 張君励 62, 195
- 張東蓀 42, 131-132, 296, 372, 394, 424
- 陳顧遠 38, 54, 298
- 陳独秀 284-285
- デモクラシー 44, 66, 74, 78-79, 220, 256, 343-350, 369, 376, 392-394, 398-399, 431
- デモクラット 44, 220
- 伝統 14, 28, 34, 54, 63, 80, 112, 132, 163, 227-228, 265, 270, 273, 276, 286, 310, 409, 423, 429
- 陶淵明 306
- 道家 150, 291
- 同化 27, 31-32, 94, 147, 172, 227, 297, 307, 315-316, 404-413
- 同業公会 95
- な行
- 日本人 51, 55, 107, 423-424, 431
- は行
- バーンズ 211
- 馬君武 106
- 長谷川如是閑 14, 48, 224
- 原惣兵衛 51, 55
- 潘光旦 51, 75, 195, 426, 431
- ハンティントン 426
- 費孝通 65, 75, 132
- 平等 41-44, 67, 101, 167, 202, 204, 207, 218, 256, 261, 318, 331-332, 335-336, 344-346, 366-367
- 馮友蘭 35, 54, 57, 59, 93, 96, 159, 266
- 風教文化 147
- フォイエルバッハ 143, 148
- 仏教 67-68, 113, 147
- 物理 26, 180-181, 203, 317, 327, 371-372, 379-380
- 文化 13-16, 18-19, 21-22, 25-27, 29-30, 32-33, 40, 42, 44-45, 47-50, 54, 57, 59, 63-69, 72-73, 75-77, 79-82, 87, 90, 93, 96, 99, 106, 112, 114, 118, 130, 132-133, 139-142, 144-147, 153, 157, 162, 164, 167, 170, 172-173, 180, 187-189, 195, 197, 200-202, 205, 217-219, 226-227, 229, 232, 234, 236, 240-242, 245, 249, 258-260, 292-298, 310-311, 315, 317-318, 325-326, 328-329, 331, 340-342, 347, 349, 352-354, 358-363, 369, 372, 374-375, 377-379, 382, 384-389, 391-394, 397, 399-410, 412-414, 416-417, 423-426
- 文化学 64, 68, 75, 298
- 法家 290-291, 297, 402
- 封建 36-38, 88, 96-97, 109, 162-167, 194, 198-199, 209, 212, 226, 232, 234, 236-242, 245, 247-255, 259-261, 263-264, 266, 268, 271-272, 292, 297, 307-308, 324-325, 328, 339, 343, 347, 351-352, 385-386, 389, 393, 398, 401
- 封建制 38, 90-92, 216, 237, 241, 244, 281, 290, 386
- 法律 25, 39, 46, 54, 60-61, 82, 86, 98, 121-123, 140-141, 158, 169-170, 193, 198, 221, 223, 234-235, 250, 265, 274-276, 282, 284, 296, 305, 309-310, 333-335, 359-360, 370, 381, 390, 399-400, 402, 404, 414
- 墨子 150-151, 172
- ボルシェビキ 383
- 本位 38, 57, 58, 123, 133, 136, 264-265, 269, 280, 304, 313, 319, 339, 342, 381, 403
- 本質 13-14, 143, 148, 158, 168-169, 178-179, 188, 197, 203, 205, 233, 238, 295, 302, 320, 334, 342, 356-357, 373, 375, 411, 422
- 本能 66, 72, 113, 176-179, 181-183, 191, 195, 355-357, 359, 373-374, 376, 417-425, 430
- ま行
- マルクス 38, 64, 114, 233, 271
- マルクス主義派 37
- ミル 43, 336
- 民享 333, 350
- 民治 333, 345, 348, 363
- 民主 13, 41-44, 54, 79, 131-132, 169, 220-221, 256-259, 270, 298, 331-337, 350, 366, 391
- 民族 27, 32, 38-39, 48-52, 59, 62, 64, 66, 69-71, 80, 85, 93, 102, 112, 139, 146-147, 171-172, 187, 226-227, 229-230, 232, 234, 243, 245, 273, 280, 285, 294, 297, 304, 306-308, 315-316, 326, 382, 389, 404-410, 413-414, 416-419, 422, 424-426, 429, 431
- 民族文化 50, 146
- 民有 333
- 無神論 150
- 無対 123, 143, 186, 190, 352-353, 356, 375, 400-401, 410, 429
- 迷信 141-142, 150-151, 159-161, 187, 199, 229, 237-238, 252, 283, 293, 312, 327, 343, 382, 389, 410-411, 414
- 名分 131, 155, 162-163, 165, 169-170, 283
- メンタリティー 373
- 茅以昇 41
- 孟子 43, 125, 150, 153-155, 164-165, 168, 186, 189, 204, 217, 230, 282, 287, 321-323, 343, 356, 400
- モンテスキュー 45, 54, 89, 124, 169, 288, 309-310, 429
- や行
- 唯物論 150, 172
- 有対 143, 186, 190, 352-353, 375, 410
- ら行
- 雷海宗 48-49, 55, 68, 114, 226, 235, 249, 417
- 礼記 129, 150, 156, 160, 194
- ラッセル 34, 47, 54, 195, 213, 380, 382, 394, 418-419, 429, 431
- ラテン 83, 98, 292, 294, 408
- 羅夢冊 48, 55
- 利己 158, 427-430
- 利己主義 268, 428-429
- 利己心 124, 264
- 理性 13-16, 28, 42, 45, 131-132, 140, 149, 151-153, 155-159, 162-165, 169, 175-176, 178-180, 182-184, 186-187, 190-193, 195, 198, 200, 204, 228-229, 234, 244-245, 247, 250, 252, 256, 268, 274, 277, 279-280, 282-291, 293, 298-299, 306, 318-320, 323-325, 328, 331, 334, 337, 339-341, 343-344, 349-358, 360, 362-363, 366, 369-370, 372-376, 378-386, 388, 391-393, 397-401, 410-412, 414-424, 429-430
- 理智 14, 113, 142, 144-145, 161, 176-180, 182-184, 191, 195, 200, 202, 279, 318, 352-353, 357, 369-370, 373-374, 376, 378-382, 384, 399, 401, 414, 417-422
- 理念 134, 179, 192, 248, 327, 339, 342-343, 345, 347, 349, 351, 391-392, 395
- リヤー 65, 75, 274, 298, 330
- 柳詒徵 31, 111
- 梁任公 43, 45, 101, 104, 108, 114-115, 167, 227, 243, 252, 260, 302, 305, 329, 334, 336, 338, 348, 363, 367, 406, 431
- 呂新吾 223
- 倫理 14, 34, 45-46, 54, 58, 117, 119-125, 129-131, 135-136, 155, 157, 162, 164, 166-170, 190, 192-193, 236, 241, 250, 263-270, 276-280, 283, 288-289, 291, 295, 297, 301, 310, 315, 319, 334-335, 338-344, 348, 350, 356, 376, 379, 384-385, 389, 393, 398, 402, 404, 416, 426, 428
- 礼儀 46, 51, 59, 82, 125, 133, 149, 159, 340, 347, 351, 407, 414, 421-422, 431
- 礼楽 13, 45, 63, 82, 113, 115, 140, 142, 147, 155-156, 158, 161-163, 167, 169-171, 173, 192, 244, 250, 269, 274-277, 282-286, 290, 299, 309-311, 313, 328-329, 334-335, 340, 359, 362, 390-391, 400, 402-405, 409, 414, 430
- 歴史 13-15, 19, 21, 27-28, 32, 34-35, 37-38, 41, 47, 49, 52, 64-65, 67-68, 70-72, 78, 80, 82, 90, 96, 118, 128, 137, 163, 171-172, 197, 201, 204-205, 209-210, 219, 226-227, 231-233, 237-238, 240, 242, 245-246, 248, 250-252, 256, 258-259, 261, 268, 276, 287, 289-291, 294, 296, 300-301, 304-305, 310, 313-317, 319-320, 328-329, 333, 337, 340, 346, 360, 366, 371-372, 381, 386, 390, 393-394, 403-405, 407, 409, 417-418
- 老子 150, 278
- 盧作孚 39-40, 59, 93
- 論語 151-152, 162, 186, 189, 192, 321, 431
- 論理 13, 41, 162, 164, 180, 278, 373, 376
- わ行
- 渡辺秀方 51, 55, 164
